保有株がTOBの対象に ! "負けない投資家"ならどう動くか
保有していた銘柄がTOBの対象になった――。長年にわたって株式投資を続けていると、そんな場面に出くわすことも。そのとき、“負けない投資家”なら、どのように行動するのでしょうか(イメージ写真:Graphs/PIXTA)
株式投資を長年していると、いろいろなことが起こります。その中でも、自身が保有している株がTOB(株式公開買い付け)の対象となることは、結構よくあります。 TOBを簡単に言えば、「ある会社を他者が買収する」ということです。TOBによる企業買収は、一定のルールの下で行われます。 TOBには「友好的TOB」と「敵対的TOB」がありますが、最近のケースを見ていると、多くは友好的TOBになっています。これは既存の大株主がTOBを行う者(買い付ける者)に賛同し、TOBに申し込みをすることがほぼ決まっているもので、TOBが成立する可能性が高くなっています。 また、TOBは既存の株主から株を買い取る手続きです。ですから、TOBに申し込んでもらうようにするために、現状ついている株価からある程度(20~30%程度)高い買い付け価格に設定されることが多いです。 実はTOBには大きく分けて2種類あります。「全株取得を目指し、TOBのあとに非上場化(上場廃止)となるケース」と「一部のみの取得を目指し、TOB後も上場を維持するケース」です。
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足立 武志