【大根おろし】辛くなる理由とは?大根おろしの辛みを抑える4つの裏ワザ|管理栄養士が解説
万能で取り入れやすい大根おろし。焼き魚やだし巻き卵、みぞれ煮などには欠かせませんよね。ただ「辛くて食べられない」という経験はありませんか?今回は、大根おろしが辛くなる理由と、辛みを抑えるための方法について紹介します。 〈写真〉大根おろしの辛みを抑える4つの裏ワザ ■大根おろしが辛くなる理由 大根には「イソチアネート」という辛み成分が含まれています。これは、大根を切ったりおろしたりして細胞を破壊することで生成される成分です。 この辛み成分には、胃液の分泌を高める働きもあり、消化を高めてくれます。魚や卵、肉料理や天ぷらなどに添えられ一緒に食べることで、消化を助けてくれる働きがあるのです。 また、他にも大根おろしが辛くなる理由は以下の通りです。 ■■大根の下の部分を使っている。 上の部分は水分を多く含んでいて甘みがありますが、下の部分は葉に近い部分の10倍ほど辛みが強くなります。 ■■繊維を壊す向きでおろしている。 縦ですりおろすと繊維が壊れやすいため、辛みが増します。 ■■すりおろしてすぐの大根おろしを食べた。 おろしてすぐが辛みのピーク。時間が経つにつれて落ち着いていく特徴があります。 ■辛みを抑える方法 簡単にできる4つの方法を紹介します。 ■■大根の上部を使用する。 特に葉に近い部分を使うことで、辛みを抑えることができます。 ■■繊維に沿ってすりおろす。 大根の皮をむき縦に切り、切った断面をおろし器にのせてすりおろします。繊維が壊れにくいので辛みを抑えることにつながります。 ■■すりおろした後、しばらく置いておく。 辛み成分のピークを避けることも効果的です。5分以上置いておくことで辛みが落ち着くこともあります。 ■■加熱する。 すぐに辛みを抑えたい場合におすすめな方法です。ふたやラップをせず、電子レンジで加熱すると辛みを抑えられます。(200gで600W1分半程度) 辛い大根おろしがいい!という方は、食べる直前に大根の下部を縦向きにすりおろすことが効果的です。お好みの大根おろしを、お食事に取り入れ、消化を促しましょう! 【参照】 だいこんをサラダにして生で食べたら非常に辛いと感じたが、なぜか。:農林水産省 ダイコン|とれたて大百科|食や農を学ぶ|JAグループ ライター/おがわ ゆり フリーランス管理栄養士。保育園栄養士、小学校栄養教諭、専門学校で栄養学の講師を経験。出産を機に退職し、家族の食事を考える中で「食を楽しむ笑顔をもっと増やしたい、そのためにも食事づくりを楽にするサポートがしたい」という思いが芽生え、フリーランスの道へ。現在は母親向けの時短簡単レシピの発信、栄養や健康に関する記事執筆や講師業、DNAダイエットプランナーとしてダイエットサポートをしている。Instagram:@yuri_eiyou_health 協力/NS Labo
NS Labo(栄養サポート研究所)