香り良く味まろやか 三重・大台茶の新茶初摘み 町茶業組合
三重県多気郡大台町神瀬の町茶業組合(中西一浩代表理事組合長、約20軒)のハウス茶園できょう19日午前9時から、大台茶の新茶摘みが行われた。伊勢神宮への奉納用と品評会に出す上質な茶葉を丁寧に手摘みした。 大台茶は葉が肉厚で味がまろやかで、2煎じ目、3煎じ目でも濃いのが特長。同園は千平方メートルあり、約25メートルの畝が15ある。今年は3月の寒気の影響で例年より数日遅い初摘みとなった。 この日は、同組合員や町職員ら約40人が参加。1本の枝先(芯)から上部2枚までの上質な葉「一芯二葉」を、親指と人差し指でそっとつまんで、丁寧に折って竹籠に入れていった。組合員によると、新芽は上部にいくほど葉が柔らかく、香りが良いという。 中西組合長(63)=神瀬=は「大台町の新茶摘みは県内でも早い。甘み渋み香りと全ての要素がそろっている」と話した。