初4強の中央学院、前回準Vの報徳に挑む 30日センバツ準決勝
第96回選抜高校野球大会は30日、阪神甲子園球場で準決勝が行われる。第2試合(午後1時半)は、前回大会準優勝の名門・報徳学園(兵庫)に、春夏通じて初の4強入りを果たした中央学院(千葉)が挑む構図だ。 【熱戦を写真で】報徳学園―大阪桐蔭(準々決勝) 攻守ともに充実している報徳学園がやや優位だ。先発は右腕の間木歩か。前回登板の2回戦・常総学院(茨城)戦は130球を投じ中2日だが、もともとスタミナと制球力に秀で、試合を作る能力にたけている。140キロ台の直球とスライダーを巧みに組み合わせれば、大崩れはしない。守備陣も極めて堅固なだけに主導権を握れるはずだ。打線も長打力と勝負強さを兼ね備える4番・斎藤佑征、5番・安井康起の前に走者をためれば、得点を積み重ねられる。 中央学院にも勝機はある。キーマンは1番の青木勝吾だ。準々決勝の青森山田戦では二塁打3本で4打点、1盗塁と大車輪の活躍。自ら出塁すれば相手の投手陣に重圧をかけ、下位打線がつながればポイントゲッターとして機能する。 守りに関しては報徳学園にも引けをとらない。蔵並龍之介、颯佐心汰、臼井夕馬の右腕3本柱による継投策で相手打線の目先を変え続けることができれば、ロースコアの接戦に持ち込めそうだ。【岸本悠】