トム・ホランド、アン・ハサウェイもジブリ声優? 海外吹替版の意外なキャスティング
英語版『猫の恩返し』で主人公・ハルを演じたアン・ハサウェイ
『プラダを着た悪魔』(2006年)で世界中を魅了し、『レ・ミゼラブル』(2012年)でアカデミー賞助演女優賞を受賞したアン・ハサウェイは、『猫の恩返し』(2002年)で池脇千鶴が声を演じた主人公・ハルの英語版声優を担当。本作は『耳をすませば』(1995年)の主人公・雫が書いた物語という設定のスピンオフで、宮﨑からのリクエストによって、『耳をすませば』の原作者・柊あおいが描き下ろしたコミック『バロン 猫の男爵』のアニメ化作品となっている。 『紅の豚』(1992年)の主人公であるポルコ・ロッソの英語版を、1989年からの『バットマン』シリーズで知られるマイケル・キートンが、フランス語版を『レオン』(1994年)のジャン・レノが務めたり、『となりのトトロ』(1988年)のサツキとメイを、英語版ではダコタ・ファニング&エル・ファニング姉妹が演じたりと、ジブリ作品の海外吹替版には、数多くのハリウッドスターたちが参加している。 最後に、『スター・ウォーズ』シリーズで知られるマーク・ハミルは、『風の谷のナウシカ』(1984年)ではペジテ市長、『天空の城ラピュタ』(1986年)ではムスカ、そして『君たちはどう生きるか』では大伯父の声を演じ、3回もジブリ作品の英語版に出演していることを記したい。 慣れ親しんだスタジオジブリ作品も、英語で鑑賞してみると印象がガラッと変わるはず。上映中の『君たちはどう生きるか』英語吹替版を鑑賞し、ハリウッドスターたちの声に聞き惚れてみてはいかがだろうか。
清水久美子