「維新軍楽隊」歴史、意義は 天童南部小でOBの中学生が出前授業
天童市の天童南部小(高橋徹校長)で22日、同校6年生が受け継いでいる天童織田藩由来の鼓笛隊「維新軍楽隊」について学ぶ授業が行われた。5年生約80人が卒業生で東桜学館中(東根市)2年の松田蓮音(れおと)さん(14)から、維新軍楽隊の歴史や意義を教わった。 維新軍楽隊は戊辰戦争の際に新政府軍の先導役を務め、英国式の行進曲を演奏した。松田さんは同校の探究活動「未来創造プロジェクト」で、自身も小学生時代に参加した維新軍楽隊をテーマに設定。プレゼンテーション用ソフトを使い、クイズを交えながら児童に説明し、「(同小で活動が始まったのは)開校翌年の1977(昭和52)年。伝統を引き継ぐことに誇りを持ってほしい」と結んだ。 地域住民でつくる「維新軍楽保存会」が数年前に解散したことにも触れ「先人たちの意志を受け継ぎ、歴史や意義を伝える役割を担いたい」と松田さん。同小の野口咲奈(さきな)さん(11)は「6年生になったら下級生にも教えてあげたい」と話していた。