バイク好きのグラビアタレント・竹川由華、映画『重ねる』で念願の俳優デビュー「大人の恋愛、アユ釣りの楽しさ、私の明るさが見どころです」
「サンスポGoGoクイーン2019」にて審査員特別賞を受賞し、アイドル活動を経て、グラビアモデルやラウンドガール、バイク好きを活かしたタレント活動を展開している竹川由華。今回、11月23日(土・祝)公開の映画『重ねる』で、自身の夢である俳優デビューを果たす。都会を離れた岐阜県の山あいの自然あふれるロケ地を舞台に、大人の恋とアユ釣りが描かれる意欲作に、地元のアイドル・松岡ユリ役で出演する竹川に、初の本格的な演技について、撮影のエピソード、今後の活動への期待についてなど話を聞いた。 【写真】ハーレーにまたがって登場する竹川由華 ■映画『重ねる』出演/竹川由華インタビュー ――映画初出演の感想をお願いします。 「すごく小さい時から女優さんに憧れていたので、お話をいただいた時は不安な気持ちもありましたけど、すごく嬉しかったです」 ――これまでに演技の経験はあったんですか? 「事務所を通じて演技レッスンに通わせていただいたり、本作の配島徹也監督のワークショップにも参加させていただきました。配島監督とは上京した1、2年目にたまたま知り合って、演技についてや人生相談に乗っていただいていたんです。その後、ワークショップで演技を見ていただいて、今回の役にハマると思っていただいたみたいです」 ――ワークショップではどんなことを学んだんですか? 「普通のワークショップなら、台本を読んで演技をしてというのがスタンダードだと思うんですけど、このワークショップでは座学で映像について学ばせていただく機会もあって、新鮮でした。また参加されているみなさんは演技がしっかりされている方ばかりなので、すごく感化されて刺激を受けました」 ――映画『重ねる』で演じる松岡ユリは、“地元のアイドル”という役柄ですね。ご自身もアイドル活動をなさっていたので、共通点もあるのでは? 「今回、主演のお二人も含めて大人の落ち着いた方が多い中で、私一人、ずば抜けて明るいという印象です。青空の中に台風の目が来た!というぐらいすごく明るい役です。舞台となっている村の皆さんの愛情を受けて、自由にのびのびと育ってきた女の子というイメージで演じました。監督からもたくさんご指導いただいて、台本のコピーで作った演技ノートにたくさん書き込みをしているんですが、“もっと明るく!”っていう指示が飛んでくることも多かったですね」 ――プライベートの竹川さんと同じく、ユリも劇中でバイクに乗っていますね。 「私は趣味で大型バイクにも乗っているんですけど、監督が“すごくいいじゃないか”といって、劇中にバイクで登場するシーンを作っていただいたんです。映画に登場しているのは実は母のハーレーで、実家から借りてきたものなんです。初日に現場入りするときは、滋賀の実家からハーレーにのって岐阜までツーリングしながら来ました(笑)」 ――すごく大きくてかっこいいバイクです。 「800ccのバイクなんですけど、監督の希望が“すごく大きくて目立つかっこいい感じ”だったので、ウチにあるバイクで一番かっこいいのは母のハーレーかなと思って選びました。レース仕様のスポーツタイプよりは、ゆったりとした大人の雰囲気のものを準備しようと思って、母に頼んだら二つ返事で“いいよ”って返ってきました」 ――家族全員バイクが好きなんですね。 「小学生のころから父のバイクの後ろに乗せられてツーリングに行っていました。でもお尻が痛くて嫌だったので、後ろに乗るくらいなら自分で運転したいと思って乗り始めました。自分も大好きなバイクを、俳優デビュー作で取り入れてもらってすごく嬉しいです」 ――今回の映画は「フィッシングラブストーリー」という、大人の恋物語とともにアユ釣りもメインにフィーチャーされています。 「主演のタモト清嵐さんと一緒にアユ釣りをするシーンがあったので、撮影に入る前に監督と一緒に2日間ほど練習に行ったんですが、全然釣れなくて…。作品中では皆さんに手伝ってもらって釣っているんですが、アユの友釣りって面白いけど、すごく難しいんだなと思いました」 ――映画の宣伝に使われているアユの写真がすごく美味しそうなんですけど。 「釣りもめちゃくちゃ楽しいんですけど、アユがめちゃくちゃ美味しくって。皆さんが釣ってくださったアユをその場で塩焼きにして食べたんですが、肝の味が全然違いました。この綺麗な川でアユが食べているもの自体が違うから、味もすごく良くなるんですね」 ――映画は美しい自然も見どころの一つのようですね。 「撮影の間に蛍を見ることができて、一生懸命写真を撮ったんですが、リアルのすごさが伝わらないなと思っていたんです。でも出来上がった映画を観たら、現場で見た蛍がそのままに再現されていたんです。釣りも恋愛もこの映画のメインなんですが、私としては村の風景がそのまま映像に収められていることにすごく感動しました。この映画を観たら、その場に行った気分になれるし、村の人の温かさも伝わってくると思います」 ――撮影現場で印象に残っていることはありますか? 「初めての映画撮影で、初めて役名をいただきセリフもあったので、すごく緊張していたんです。初日はセリフが飛ぶぐらいパニックになったんですが、主人公の一徹(タモト清嵐)のお母さん・絹子役の大島葉子さんが、優しく支えて下さいました。撮影前の準備やリラックスの仕方も教えていただいたり、近くの喫茶店でお茶させていただいていろいろ話したり。今回の撮影は本当に長かったんですが、私が出ていないときも現場で見学させていただきました。タモトさん、須田晶紀子さんが演じると空気感も全然変わるんです。そういう一つ一つが刺激的で、もっと演技というものに触れてみたいなと思いました」 ――今回かなり長期間、合宿のような形で撮影されたとか。 「この映画自体がちょっと特殊で、同じ合宿所に、俳優さんも、撮影部も衣装部の皆さんもみんな一緒に泊まって、昼ご飯と夜ご飯は自炊していました。そこで本当に同じ釜の飯を食べて、チームワークを作っていきました。普段経験できないことばっかりでしたし、そういうプロセスが作品の一体感にすごく影響していると思います」 ――なかでも自分の出演シーンでみてほしいところは? 「バイクで登場するシーンももちろんなんですけど、私が登場することで空気をちょっと変えるというか、ホッとする感じになるところも観てほしいです。地元を愛していて、実は色々悩んでいる女の子なんですけど、明るく周りをひっぱっていくような感じの子をみてほしいです」 ――この作品を観た人にどんなことを感じてほしいですか? 「思い詰めていた人が、自然に触れて解放される感じが描かれている映画なので、この作品を観るとそういう効果が得られるかもしれないです! あと、私にとってはまだ大人過ぎるんですけど、大人の恋愛模様を楽しみながら、アユ釣りの良さも知っていただけたらなって思います」 ――今回、本格的な演技に初挑戦しましたが、今後も女優としての活躍に期待したいですね。 「今回演じたユリは明るさが見どころなので、ご覧になった皆さんが元気をもらっていただければ嬉しいなと思います。今後は、主人公のあゆみさん(須田晶紀子)のようにいろいろと抱えているような難しい役にも挑戦していきたいと思います!」 ■映画『重ねる』2024年ユーロスペースほかにてロードショー公開中 訳あって旅に出た女、加藤あゆみ(須田晶紀子)。一方、追われるように都会を去る男、平野一徹(タモト清嵐)。6月初めの岐阜、ふたりはそれぞれの目的のため里から離れた渓流にいた。川にかかる赤い橋の上にあゆみ、下には一徹。そこに偶然したたる一滴の水がふたりの運命を結びつける。その夜、あゆみの宿泊先で再会を果たすふたり。そして、一徹の両親(小寺太・大島葉子)の前で、昼に起きたことの秘密を共有してしまう。やがて、鮎の友釣りと村人の時間と感情が交差するとき、静かな恋が芽生え始め……。 監督:配島徹也 キャスト:須田晶紀子、タモト清嵐、織田美織、カトウシンスケ、曽我部洋士、竹川由華、末川かおり、小寺 太、大島葉子、鈴木康友、荒岡龍星、仁科かりん、大野ひろみ、齋藤ほのか、杉山ひこひこ、関 幸治 ■竹川由華(たけかわ・ゆうか) 1999年5月16日生まれ、滋賀県出身。 身長162cm B84・W58・H89 2019年11月:サンスポGoGoクイーン2019審査員特別賞 アイドル活動を経てグラビアアイドルに。 映画『重ねる』2024年11月23日公開。松岡ユリ役 BDSバイクセンサーイメージガール CIEL公式アンバサダー Krush GIRLS2023 趣味はツーリング:愛車GPZ750R/CBR250RR