架空の工事費で会社に損害与えたか 建設会社元部長を背任容疑で逮捕
架空の工事費名目で会社に損害を与えたとして、警視庁は20日、東京都中央区の建設会社「東興ジオテック」広島CE支店の元工事部担当部長、山本佳則容疑者(50)=福岡市西区=を背任容疑で逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。 同社は中堅ゼネコンの高松コンストラクショングループの子会社。同庁は、山本容疑者が2016~22年に約60回にわたって計約1億3千万円を流出させて損害を与えたとみて調べている。 ■飲食代やブランド品購入か 捜査2課によると、逮捕容疑は20年1月~21年9月、数回にわたり、下請け会社に工事費用を実際より多く請求させ、東興ジオテックに計約1800万円を支払わせたというもの。 架空の資材調達や人件費名目で請求させていたという。山本容疑者が現場の責任者だったため、同社は実質的にチェックしていなかったという。 警視庁は、山本容疑者が計約6千万円を得て、飲食代やブランド品購入などに使っていたとみて調べている。(福冨旅史、三井新)
朝日新聞社