巨人大物OBが推す次期巨人監督候補とは?
ただ原監督の後任候補が弱い。ヤンキースでプレーした松井秀喜氏(41)に現状、監督として巨人のユニホームを着る意思がない以上、この人だという後継者が見当たらない。今季から兼任打撃コーチとして、将来の監督候補としての路線を歩み始めた高橋由伸も、まだ40歳。時期早尚だろう。江川卓氏(60)の名前も候補に挙がっているが、後任監督には誰がふさわしいのか。 広岡氏が推薦するのは、ヘッドコーチの川相昌弘(51)だ。 「もし原監督が退任するのであれば、次は川相が適任者だろう。中日でプレー、2軍監督を経験するなど、巨人以外の水を飲んでいるし、なにしろ勉強をしている。ヘッドコーチとしてチームの戦力も把握して、問題点がどこにあるかもわかっているだろう。地味かもしれないが、私なら次期監督には川相を推す」 川相は中日でプレー、その後、中日で1軍の内野手守備走塁コーチ、2軍監督も務めた。2011年から巨人に復帰してからも、2軍監督、ヘッドコーチを務め、今季は、原監督がインフルエンザで戦列を離脱した際に代理監督として見事なタクトを振るうなど、すでに“予行演習”も終えている。 歴代の巨人監督の名前を見ると、現役時代にタイトルの常連だった生え抜きのビッグネームがズラリと並び、スター性のない実務派の川相が監督となれば、巨人では異例の抜擢となるのだが、果たして……。 CS争いと共に注目の巨人の監督人事だ。 (文責・駒沢悟/スポーツライター)