何げない日常に幸せがあふれている 20歳の藤原大祐、「柚木さんちの四兄弟。」で長男役
「柚木さんちの四兄弟。」 NHK 月~木曜午後10時45分 キュート、爽やか、ミステリアス…。さまざまなキャラクターを演じ分ける若手注目株。配信ドラマ、映画での主役はあるが、テレビドラマでは経験がなく、それを目標に掲げてきた。本作でそれがついにかなった。「ありがたいです」と感謝するが、手放しでは喜ばない。 「今の20歳という年齢を考えると、まだ早い。少し背伸びのような気がして。だからこそ撮影期間を通して、主役の器になっていかなくてはいけないという責任と覚悟が生まれました」と襟を正す。 2年前に事故で両親を亡くし、4兄弟で暮らす柚木家の物語。高校教師をしながら親代わりとして弟たちの面倒を見る長男の隼(藤原)、秀才でクールな中学生の次男の尊(大野遥斗)、明るく元気な中学生の三男の湊(山口暖人)、しっかりしている小学生の四男の岳(永瀬矢紘)たちが紡ぐほほ笑ましい日々を描く。その中で、湊と岳が家族に告げずに両親との思い出の地に出掛け、騒動になるなど、時折〝事件〟が発生する。 「起伏があって先が読めない展開の物語ではなく、ほっこりとした日常を切り取るシーンが多くて、4兄弟の生活をのぞき見する感じ。取り組んだことがない作風なので新鮮です」と楽しそう。 座長として共演の子役らを引っ張る立場。だが、彼らから多くを学んでいる。例えば食卓のシーン。子役たちはおいしいからと口いっぱいにご飯を頰張り、せりふが言えなくなることがあるという。 「僕は芝居しなくてはと意識するけれど、子役たちはただただストーリーの中で生きている。だから、芝居が自然。休憩中と本番の境目もない。そういうリアルを改めて知りました」 物語は終盤。4兄弟は互いへの思いやりが招く擦れ違いを一つ一つ乗り越えていく。伝えたいことは「何げない日常に幸せがあふれている」と語り、「人は刺激を求めてしまうけれど、今この時間があるだけで幸せ。皆さんのそばにも温かい人がいて、その人が皆さんにとっての4兄弟。それは誰ですか」とほほ笑む。 令和2年に俳優デビューし、昨年はシンガー・ソングライターとしての活動も始めた。「うまくいったり、失敗したり。単純な4年ではなかったですね」と振り返り、俳優として〝市井の人〟を心がける。「特別なことをしたり、求めたりしない。そもそもそんなつもりはないですが、ただの人間でいることが芝居につながると思います」と熱を込める。
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