地域の課題と解決策を…高校生が「探究」授業の成果発表 八王子市
日テレNEWS NNN
東京・八王子市の一部の都立高校では、「探究」の授業で、市や地元企業が抱える課題を探り、解決策を検討する学習を行っていて、11日、その成果の発表会が行われました。 ◇ この日の発表会には5つの高校などの生徒およそ100人が参加し、互いの成果について意見交換したほか、訪れた市民や市職員、地元企業などに提案しました。 八王子東高校のグループは、子育ての不安に注目し、課題と解決策をポスターで発表。子育て支援の拠点が市の中心部に偏り利用しにくいと指摘し、市内に複数ある市民センターに子育て支援の機能も持たせることなどを提案しました。また、こうした場があることを子育て当事者に知ってもらうには、小児科のクリニックなどにポスターを貼るのが有効だと述べました。 八王子東高生 「お母さん方がSNSやInstagramを見る暇がないとおっしゃっていたんですね、忙しすぎて。ですから小児科、必ず行く場所に足を運んでもらって、ポスターで情報をゲットしてもらう」 午後には5校の代表10組が発表しました。 高校生の居場所づくりと地域の活性化を考えてきた南多摩中等教育学校のグループは、去年の発表会をきっかけに、4日間限定で、ショッピングセンターの一角に学生が交流できる場所をつくり、地元農産物を使ったお菓子やサンドイッチなどを買えるコーナーも併設しましたが、利用者の意見を調べた結果、こうした場所をより利用しやすい駅前のビルに設けることを提案しました。 この取り組みに協力した京王電鉄の担当者は、高校生が行動した結果、次の課題を見いだしたプロセスを評価し、さらに前に進めるため、地元の大人も協力しなければならないと強調しました。 南多摩中等教育学校生 「自分たちで考えて解決しようって動くことで、大人の方々も協力してくださるんだなってことが今回すごくわかって、これからもプロジェクトを頑張って進めていきたいなって思いました」