【しぶんぎ座流星群2025】大火球も出現 一晩に観測した流星をまとめました 300年前のフランスの星図でみてみると?
2025年1月4日、3日から日付が変わる頃に極大のタイミングを迎えた「しぶんぎ座流星群」。今年は月が夜空になく好条件でしたが、この流星群は、あたりはずれがあることでも知られています。今年はどうだったのでしょうか。 【写真を見る】【しぶんぎ座流星群2025】大火球も出現 一晩に観測した流星をまとめました 300年前のフランスの星図でみてみると? 天文に詳しい山陽学園大学地域マネジメント学部(岡山市中区)の米田瑞生さんが、1月3日から4日にかけて撮影した流星を【画像(1)】にまとめました。 (米田瑞生さん) 「今年は月が夜空になく、そこそこの活動を見せてくれました。画面左上でひときわ明るく輝いているのは、大火球です。『火球』とは、-4等星よりも明るい流星をいいます。月と太陽の次に明るい金星が-4等星です。火球であれば夜空のどの星よりも明るく見えます」 「しぶんぎ座は、【画像(2)】のように、りゅう座のあたりに放射点があります。このあたりは明るい星々が少なく、わかりづらいかもしれませんが、放射点から四方八方に流星が出現するということであり、星座・星々を把握する必要はありません。北斗七星あたりをぼんやり眺めるくらいのつもりで見上げていると、見えたと思います」 ■「しぶんぎ座」って?300年前のフランスの星図でみてみると? ーしぶんぎ座の「しぶんぎ」とは何でしょうか。 (米田瑞生さん) 「しぶんぎ座の正式名称は壁面四分儀座(壁面四分儀:天体の位置計測の器具)ですが、この星座は現在は使われていません。国際天文学連合が、正式な星座として、この星座を認定しなかったためです。しかし、流星群の名前として現在もしぶんぎ座は定着しています」 「約300年前のフランスの星図をみてみましょう。Alain Mallet (アラン・マレ1630–1706、フランスの地図制作者、技術者、軍人)が1683年に出版した Description de L'Univers (世界誌)に基づき、1715年くらいに出版されました」 「ドイツ語圏ですが、ラテン語が散見されます。このページのタイトルは、『北の星座の早見表』ということです」 「この時代には、よくあることのようですが、何も考えずに図に基づき版を作ったようで、星座の形が左右で反転しています」
「中央左下の、おおぐま座(北斗七星・ La Grande Ourse), その右の、牛飼いには見えないうしかい座(Bootes), その右上のヘラクレス座(Hercule)に囲まれるようにしぶんぎ座の領域がありますが、それらしきものはありません」 「この時代にも『しぶんぎ座』はなく、その後の短い期間しか使われなかった星座のようです」 ちなみに、南の星座はこちらです。【画像(4)】 しぶんぎ座流星群は、ふたご座流星群、ペルセウス座流星群と並ぶ3大流星群の一つです。来年はどんな活動をみせてくれるでしょうか。
RSK山陽放送
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