教員わいせつ事案の法廷に市教委職員を動員“占拠”横浜市謝罪「一般の方の傍聴機会を損なう」
横浜市は21日、市の教員によるわいせつ事案の裁判の際、複数回の公判で教育委員会の職員らに傍聴を呼びかけ動員していたと発表した。「一般の方の傍聴する機会を損なう行為」だったとして謝罪し、今後は実施しないことも明らかにした。 市教育委員会と教職員人事部教職員人事課の連名で、公式サイトに書面を掲載。「本市教員による児童生徒に対するわいせつ事案の公判について、特に、被害者側からの要請を受けた場合、児童生徒に関するプライバシー情報への配慮を目的として、教育委員会事務局職員に傍聴を呼びかけていました」と報告した上で「一般の方の傍聴する機会を損なう行為であり、今後、このようなことが起こらないよう教育委員会として徹底してまいります」とした。 公判は19年と昨年、今年の計4案件で、1回あたり、最大50名が呼びかけに応じ、裁判を傍聴したという。今月7日に外部から、公判で市教委の事務局職員とみられる傍聴について問い合わせがあり発覚。20日までに事実関係の確認と、今後の対応の協議が行われ、今後は同様の呼びかけを実施しないことを関係部署に通知した・ 教職員人事部の村上謙介部長は「公開の裁判で教育委員会事務局職員の傍聴により、一般の方の傍聴の機会が損なわれたことについて、大変申し訳なく思っています。今後は行わないことを徹底いたします」と謝罪のコメントを発表した。