北村匠海は“猫”である――。「マイペースで、気まぐれで、一人でもいいけど一人は嫌で……」
全方位モテにはワケがある 北村匠海が「愛される理由」
共演俳優、監督、スタッフ……現場を共にした人が皆、口にする彼への愛とリスペクト。「北村匠海はなぜ、こんなにも多くの仕事仲間から愛されているのか?」その実力への信頼はもちろん、人柄でも周りの心を惹きつける、北村匠海の魅力に迫る。 【写真】北村匠海さん
◆自分を労り、美しくなる 最近、本気で自分の体について考えるようになりました。以前は何も気にせず好きなものを好きなだけ食べていたので。だからこそ、時には「食べない」「飲まない」って極端な自己管理をすることがあったんですけど、自分の体と改めて向き合い「体に良いものを腹八分目に食べる」に変えました。大好きなお酒も飲むし、食べたいものも食べるけど、キムチや納豆などの発酵食品やハーブティーをはじめ体に良いものも意識して摂取する。自分のケアもまた、自分を労る方向に変化。結果、体もだけど、思考もすごく変わりました。それは“懐が空く”ような感覚。もともと怒ったりイライラするタイプではないのですがより穏やかな毎日を送れている気がします。 ◆芸歴18年目、今、演じるのがすごく楽しい 自分の心が動くものを大切にする。そして、心がちゃんと動く状態を大切にする。それもまた、僕の自分自身の愛し方。そんな僕が今、いろんな時期をぐるっとまわって、初心に立ち返るように心を動かし楽しんでいるのが芝居です。実は昨年は、音楽に力を注ぎまして、お芝居から少し離れていたんです。それまで日常だった芝居が日常でなくなったとき湧き上がってきたのが「芝居やりてー‼」の気持ちでした。それを感じることができたのが、すごく嬉しかった。今はドラマ『アンチヒーロー』の撮影中なのですが、主演の長谷川博己さんとは8年ぶりの共演なんです。僕にとって、長谷川さんと初めてご一緒させていただいたドラマ『鈴木先生』は「役者・北村匠海を作った」と言っても過言ではない作品なので、それもまたなんだか個人的に感慨深くて。お芝居を始めたばかりのあのワクワクが蘇るような感覚に背中を押されながら、なかなか膨大な台詞量とも楽しみながら向き合っています(笑) ◆北村匠海は「犬」ではなく「猫」である 僕にとって犬は完璧な存在で。それに比べると猫はアンバランス。マイペースで、気まぐれで、一人でもいいけど一人は嫌で……そんなチグハグで不完全な感じが自分ぽいなって。 ●俳優 北村匠海 1997年11月3日生まれ。映画『君の膵臓をたべたい』で注目を集める。昨年は『東京リベンジャーズ』シリーズやNetflix実写ドラマ『幽☆遊☆白書』が大きな話題に。4人組バンド「DISH//」として音楽活動も続けマルチな才能を発揮中。 MAQUIA 6月号 撮影/森山将人〈TRIVAL〉 ヘア&メイク/佐鳥麻子〈C-LOVe〉 スタイリスト/鴇田晋哉 取材・文/石井美輪 企画・構成/萩原有紀(MAQUIA) (写真1枚目)シャツ ¥50600、パンツ ¥59400/オーバーコート(大丸製作所3) イヤーカフ ¥15599、シルバーリング ¥93390、ピンキーリング ¥48400/トムウッド(トムウッド 青山店) (写真2枚目)シャツ ¥139700、パンツ ¥156200/ステラ マッカートニー(ステラ マッカートニー カスタマーサービス) リング ¥53790/トムウッド(トムウッド 青山店) ※本記事掲載商品の価格は、税込み価格で表示しております。