Tim Cook Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

（ブルームバーグ）： 中国を訪問している米アップルのティム・クック最高経営責任者（ＣＥＯ）は23日、投資やデータセキュリティー、クラウドサービスなどを巡り中国政府当局者と意見を交換した。

工業情報省がソーシャルメディアのウィーチャット（微信）アカウントに投稿したところによると、今年２度目の訪中となるクック氏は北京で金壮竜工業情報相と面会。アップルの中国でのプレゼンスやオンラインデータの安全管理、クラウドサービスに関して意見を交わしたという。

同投稿によれば、クックＣＥＯは「アップルは中国への投資拡大を続け、サプライチェーンの質の高い発展に助力する」と、具体的には踏み込まずに表明。一方、金工業情報相は中国のイノベーションへの投資を継続するようクック氏に促した。

クックＣＥＯは22日、中国に到着したと公表。北京のアップルストアや郊外の有機農場を訪れた際の写真などを投稿した。

中国政府はここ数年、データフローに対する管理を強化している。アップルは2017年、グローバル企業に中国国内での情報保存を義務付ける現地規制に従うため、同国に初のデータセンターを建設すると発表。その後も「iCloud」上の中国ユーザーのデータ保管を、地方政府とつながりのある雲上貴州大数据産業発展が運営するサーバーファームに移すことで合意した。

原題：Apple’s Tim Cook Visits China, Talks Data Security With Minister（抜粋）

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