今年の新米は「1等米」77%で高品質 価格は高値安定か
いわゆる「令和のコメ騒動」の影響で注目された今年の新米は、品質が去年より大幅に改善されたことが分かりました。高止まりしている価格は今後どうなるのでしょうか? 【画像】新米と古米、精米すると違いが…
■品質が最も良い「1等米」77%に↑
週2回通う常連客 「もちもちしています。うれしいというか幸せ」 常連客 「(ステーキと)相性は最高。古米にはないふっくらとしたおいしさの違いがある」 埼玉のステーキ店では、ふっくら炊き上がったツヤツヤの新米が食べ放題です。 スーパーには、ずらりと新米が並ぶようになりました。 スーパーさんよう 阿部芳邦取締役 「一部売り切れになってしまった時期もあるので。そういうことがなくなるのが、一番いいかなとは思います」 農林水産省は今年収穫されたコメについて、品質が最も良い「1等米」の比率が去年と比べ17.7ポイントも高い、77.3%に達していると発表しました。 高品質なものが多いことから、精米しても古米に比べ多く残るといいます。
■今後の価格は? コメ専門店「高値安定に」
実際に、今年のコメと去年のコメでは、どの程度変わるのでしょうか?都内の精米店で1キロずつ精米してもらいました。まずは新米から…。 篠原ライス 篠原秀久代表取締役 「これ、今年の(コメ)です。透明感もそうですし、コメのみずみずしさが違うのが一番」 続いて、去年収穫した古米です。古米の場合は、消費者に届けるためには、もう一工程必要だといいます。 篠原代表取締役 「粒をそろえるためですね。粒がそろわないと、炊き上がりがベタベタとした。割れてしまったコメはこういうものではじいて。(去年のものだと)かけないとなかなか厳しい」 精米後、新米を測ってみると、880グラム。これに対し、古米は…。 篠原代表取締役 「(古米は)20グラム少なくなった。品質的には、細かいのが少なくなって粒がそろうと。これぐらいにならないと製品としては厳しいと思う」 新米の方が質が高く、精米後に多く残りました。 1等米が例年より多いとなれば、今後価格の高騰は落ち着くのでしょうか? 篠原代表取締役 「9月までにとったコメに関しては非常に品質が良く、収穫されたものはおいしくできていると思うが。それ以降のコメに関しては、量に関してはちょっととれていないという話を聞く。(そのため)高値安定になると思う。去年のような価格に下がるとは考えにくい」 (「グッド!モーニング」2024年10月30日放送分より)
テレビ朝日