冬に備える 庄内地方で国道の防雪柵の設置進む 冬タイヤの装着率は19% 早めの取り換えを
山形放送
冬を迎える準備が進んでいます。冬の使者「ハクチョウ」が飛来している庄内地方ではいま、地吹雪からドライバーを守る防雪柵の設置作業が進められています。 青空が広がり秋晴れとなった13日の庄内地方。秋から冬にかけてのこの時期、稲刈りが終わった田んぼでは日中、越冬のため飛来してきた冬の使者「ハクチョウ」の群れが羽を休めています。鶴岡市では落ちている穂を食べたり、気持ちの良い日差しの下で昼寝をしたりする姿が見られました。 一方、田園風景が広がる中を通る国道7号の三川バイパスでは庄内の冬支度の一つ、防雪柵の設置作業が進められていました。 強い風が吹く庄内地方では冬の間、風で雪が巻き上げられた地吹雪で視界が悪くなったり道路に吹き溜まりできる恐れがあります。 国土交通省は対策として毎年、この時期に主要な国道に防雪柵を設置しています。作業員は折りたたまれていた鉄製の柵を引き上げ、冬を迎える準備を進めていました。県内各地ではこの時期、除雪車の出動式も行われ、冬支度が進む一方、国土交通省のまとめでは11月5日時点の県内の冬タイヤの装着率は19%にとどまっています。 国道112号・月山道路では先週、降雪や路面凍結が確認されていて、早めの冬タイヤ装着を呼びかけています。 国交省 酒田河川国道事務所高橋 信也 道路管理課長「山形県内では装着率が19%ということで去年は同時期25%でまだ装着率が低い状況にあります。ドライバーの皆さんには早めの冬タイヤ装着をしてもらい安全に通行していただくようご協力お願いします」 国土交通省は、雪道を運転中、短時間に降雪量が増えた場合、車がスタックする恐れもあり、スコップやけん引ロープ、暖を取るための毛布などを車に準備しておくことを呼びかけています。