「もっと強度が必要になる」斉藤光毅が“終盤のパフォーマンス低下”という課題を大きく改善。パリ五輪には「もちろん行きたい」と胸中も吐露【現地発】
五輪予選を戦う仲間たちには「本当に頑張ってほしい。勝ってほしい」
このプレーを最後に、斉藤はベンチに退いたが、残り時間3分のところでキレと力強さのあるドリブルで一気に自陣から前線にボールを運んだのは見事。「試合終盤でのパフォーマンス低下」という課題を大きく改善しつつあることを証明した。 「そうですね。自分のなかでも90分近く出るのが当たり前みたいな感じになっているので、そこは成長してるのかなと思います。しかし、まだ十分ではない。これからレベルアップしていく上でもっと強度が必要になってくると思う。 このレベルに合わせるんじゃなくて、常に上を目ざしながらやっていきたい」 75分、CFラウリツェンが決めた値千金の決勝弾は、GKオライのロングキックを左サイドライン際で斉藤が好トラップしたのが起点だった。 「ゴールキックの前に(GKオライと)目があって、『俺に蹴ってくれ』と合図したら、いいボールを蹴ってくれた。今日はトビアス(ラウリツェン。194cm)が風とかもあって空中戦で勝っていなかったので俺が受けるほうがいいかなと思った。そういう選択肢を増やしていきたいなと思います」 U-23日本代表は29日、イラクとU-23アジアカップ準決勝を戦う。この試合に勝てば日本のパリ五輪出場が決まる。 「自分は応援しかできないので、本当に頑張ってほしい。勝ってほしい」 ――パリ五輪出場が決まったら? 「もちろん行きたいです。ホントに大事な大会、自分のキャリアにとって大事な大会にしたいとずっと前から思っています。そこ(カタール)に行って戦えないことにもどかしい気持ちもあるし、残念な気持ちもありますけど、そこは決まったことだし、変えられないこと。だから信じる。自分が活躍すればパリ五輪に出られると思います。競争は激しくなるでしょう。だから、今は自分のことに集中してプレーしたいです」 取材・文●中田 徹
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