【ベトナム】4種類のごみ分別を6月から試行、ハノイ
ベトナムの首都ハノイ市は6月から、4種類のごみ分別を試験的に行う予定だ。結果をみて2026年に市内全域への拡大を検討する。21日付VNエクスプレスが報じた。 ごみの回収を行っているハノイ都市環境社(URENCO)によると、5つの区の一部街区で試行する。ハイバーチュン区のファムディンホー街区、バーディン区のグエンチュンチュック街区、南トゥーリエム区のフードー街区とカウジエン街区、ドンダー区のナムドン街区、ホアンキエム区は以前にごみ分別を行ったことがあるため18の街区で実施する。 試行の実施期間は、第1期が25年第1四半期(1~3月)まで。調整を加えた上で、第2期として25年12月末まで継続する。試行結果を取りまとめて市人民委に報告し、26年の市全域でのごみ分別計画のたたき台にする方針だ。 ハイバーチュン区ファムディンホー街区では、リサイクルごみ、粗大ごみ、有害ごみ、生活ごみ(食品ごみを含む)の4種類に分類する。古紙や本、プラスチック、瓶などのリサイクルごみは収集所を設け、1週間に2度収集する。テーブルやいすなどの粗大ごみは、毎週土曜日午前に収集所で収集する。大量の場合は個別の対応となる。電球や電池などの有害ごみも収集所で収集する。生活ごみは現在と同じように収集する。 20年環境保護法は、地方当局に24年末を期限としてごみ分別を義務付け、分別されていないごみの収集を拒否できるようにした。分別規則に違反した世帯・個人には50万ドン(約20米ドル、3,130円)~100万ドンの罰金が科される。 ハノイでは1日当たり約7,000トンの生活ごみが排出され、南部ホーチミン市に次いで多い。05年から一部の地区でごみの分別が試行されたが、ごみ収集のインフラや法制度が整備されていなかったため、継続できていない。