更年期症状やPMSにも影響…「睡眠」の質を向上させると体に起きる変化
睡眠は大事と痛いほどわかっていながら、仕事や家事、寝る前のネットサーフィンのせいでつい寝るのが遅くなってしまい、なかなか質の良い睡眠がとれない。そんな人 も多いのでは? でも、今すぐにでも睡眠時間を確保したくなるような研究結果が、寝具メーカー西川から発表された。 【写真】睡眠の質を高める10の食習慣を栄養士が指南
睡眠が更年期症状やPMSに持たらす効果とは?
西川の研究機関「日本睡眠科学研究所」と、抗加齢医学研究の第一人者である同志社大学大学院生命医科学研究科の米井嘉一教授がタッグを組んで、西川のマットレスが睡眠の質に与える影響について検証を行った。その結果、睡眠の質を向上させることで心身のストレスが緩和し、更年期症状やPMS(月経前症候群)の一部が優位に緩和したことが示唆されたという。 今回の検証は、軽度の更年期症状、PMS、睡眠障害を抱える女性12人(45~52歳)を対象に、睡眠時に西川の4層特殊立体構造マットレスを8週間試してもらった。 更年期症状の主な症状は、疲れやすい、イライラする、顔がほてる、寝つきが悪い、腰痛・肩こりなど。その症状の多くは、女性ホルモンバランスの変化による自律神経の乱れが原因といわれる。 PMSも同様に、ホルモンバランスの変化によって情緒不安定、イライラする、食欲不振などの症状が現れ、症状の種類は200以上とも言われている。
8週間で「医師指導レベル」から「日常生活での注意喚起レベル」へ変化!
日本睡眠科学研究所の安藤翠さんは、「過去の研究で、西川の機能性マットレスを使うことで深い睡眠が安定して得られること、心身ストレスが減ることなどがわかっています」と説明。 そこで今回は「西川の機能性マットレスを使用し睡眠の質を改善することで、更年期障害やPMSの一部が緩和するのではないか」という仮説のもと、検証を行った。 その結果として、更年期の症状の程度を判断する「簡略更年期指数(SMIスコア)」が改善。もともと53.5だったスコアが、マットレスを使用して8週間後には42.5に減少したという。 53.5というスコアは「医師の診察を受けて、生活指導、カウンセリング、特別療法を受けた方がいいでしょう」というレベルを指すが、42.5は「食事、運動などに注意を払って、生活様式などで無理をしないようにしましょう」というレベル。病院の受診対象レベルだったはずが、「日常生活に注意をしましょう」というところまで回復した。 また、「疲れやすい」「肩こり、腰痛、手足の痛みがある」「寝つきが悪い、または眠りが浅い」といった更年期症状の改善や、他にも「勉強や仕事への覇気がなくなる」「自信がなくなる、自分を責める」「頭が痛い」といったPMS症状なども改善が見られた。