カイリ・セイン(右上)はライラ・ヴァルキュリア(左)を仕留められなかったシェイナ・ベイズラーにインセインエルボーを放ったが…（©WWE）

　WWEの悪女ユニット「ダメージCTRL」が、復権に向けて動き出した。 　イヨ・スカイ、アスカ、カイリ・セイン、ダコタ・カイは女子戦線を荒らしまくってきたが、イヨがWWE女子王座、アスカ＆カイリがWWE女子タッグ王座から陥落。アスカが負傷欠場で不在となると、ユニットは勝ち星からも見放されて岐路に立たされた。先週のロウでは低迷にブチぎれたイヨが「私が変えてやる」と宣言していたが、24日（日本時間25日）のロウ（インディアナ州インディアナポリス）では早速、存在感を示した。 【画像】「泣いてないよ！！！！！」と投稿したカイリ・セイン 　まずはカイリがPLE「マネー・イン・ザ・バンク（MITB）」（7月6日、カナダ・トロント）の女子ラダー戦予選に出場。怨敵ライラ、シェイナ・ベイズラーとトリプルスレットマッチで激突した。ダメージCTRLではすでに昨年のMITB覇者イヨが本戦出場を決めているが、カイリにとっても初の最高峰王座奪取につながる大チャンス。気合の入ったカイリは、ヘッドシザースで2人まとめて吹っ飛ばした。さらに場外に落ちたライラとシェイナめがけて、鮮やかなクロスボディーを発射した。 　ところが、必殺のインセインエルボーが決まらない。シェイナにカウンターで脚を立てられ、キリフダクラッチ（裸絞め）に捕まり、ライラのライガーボムもくらった。スピーディーな攻防で「これぞ名勝負！」のチャントが飛ぶ激闘となったが、ライラにキリフダクラッチを返されたシェイナに、カイリがインセインエルボーを投下。だが、すぐさまライラにナイトウイング（変型ドライバー）で叩きつけられ、3カウントを奪われた。 　惜敗したものの実力を見せつけたカイリのダメージCTRLは、さらに動いた。WWE女子タッグ王者のアルバ・ファイア＆アイラ・ドーンがカタナ・チャンス＆ケイデン・カーターを合体技で下すと、イヨ、カイリ、ダコタがリングに駆け込んだ。イヨはアルバを背後から殴りつけると、アイラもボコボコに。カイリもアルバにパンチを見舞い、ダコタはカタナにカイロキックをぶち込んで排除した。 　続けて、カイリが倒れたタッグ王者コンビの2人をリングに並べると、イヨが豪快なムーンサルトプレスを見舞い、2人まとめて圧殺してみせた。イヨ、カイリ、ダコタの3人は不敵な表情でタッグ王者を見下した。 　カイリは自身の「X」に、バックステージの写真とともに「泣いてないよ！！！！！」とポスト。タッグ王座取りへ悪女たちの布石なのは間違いない。 　この日のロウは「ABEMA」にて放送された。