トランプ氏が早くも〝首脳外交〟展開 習近平、ネタニヤフ、ゼレンスキー各氏らと電話会談
【ワシントン=大内清】米大統領選から一夜明けた6日、勝利した共和党のトランプ前大統領(78)は早くも各国指導者らと電話での〝首脳外交〟を開始した。各国指導者は、予測不能なトランプ氏と来年1月20日の就任式までに良好な関係を築こうと躍起となっている。 【地図でみる】トランプ氏復帰、世界中が注視 ウクライナへの軍事支援に変化も 中国「不確実性増す」 米メディアによると、米国にとって最大の競合相手と位置付けられる中国の習近平国家主席は6日、電話でトランプ氏に祝意を伝えた。 同氏の1期目では関係悪化が伝えられたこともあるフランスのマクロン大統領も「とても温かい会話」(仏大統領府)を交わした。 トランプ氏の1期目政権と蜜月関係にあったイスラエルのネタニヤフ首相は、当選確実の報道後にいち早く電話会談にこぎつけた。パレスチナ自治区ガザやレバノンでの戦闘、イランとの軍事的緊張が続く中でトランプ氏の手綱を握りたい考えとみられる。 ウクライナのゼレンスキー大統領もX(旧ツイッター)に「トランプ氏と素晴らしい話ができた」と投稿。「ものすごい選挙活動が歴史に残る地滑り的勝利を可能にした」と持ち上げた。トランプ氏は選挙戦で、ウクライナでの戦争を「当選したら24時間で終わらせる」と豪語。ウクライナへの軍事支援にも懐疑的な姿勢をみせている。 ほかにもサウジアラビアの実質的な最高実力者であるムハンマド皇太子や、北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長らがトランプ氏に電話で祝意を伝えた。