ダイワスカーレットの最後の仔となるグランスカーレット(今年2月撮影、ユーザー提供：てらやんさん)

　名牝ダイワスカーレットの最後の産駒となるグランスカーレット(牡3、栗東・大久保龍志厩舎)が、土曜阪神4Rの3歳未勝利(芝1800m)で初勝利を狙う。 【写真】グランスカーレットこれまでの軌跡 　グランスカーレットは父ロードカナロア、母ダイワスカーレット、母の父アグネスタキオンの血統。母は06年から08年にかけて活躍し、12戦8勝(うちGI・4勝)という輝かしい成績を残した。敗れた4戦も全て2着で、一度も連対を外さないまま引退。07年の桜花賞、秋華賞、エリザベス女王杯を制したほか、08年には牝馬として37年ぶりに有馬記念を勝利した。 　ダイワスカーレットは23年末に繁殖牝馬を引退。初仔から10番仔までは全て牝馬だったため、グランスカーレットが最後の仔にして、初の牡馬となる。これまでにダイワレジェンド、ダイワメモリー、ダイワクンナナが準オープンまで出世しているが、重賞ウイナーは0。それだけにグランスカーレットにかかる期待は大きい。 　2月の新馬(京都芝1600m)は出遅れも堪えて9着だったが、直線はまずまずの脚を使っていた。レースぶりを見る限り、200mの距離延長はプラス。2戦目できっちり初勝利といきたい。なお、同レースにはダイワスカーレットの孫にあたるカルデナールも出走を予定しており、一族同士の対決となる。