7回2死二塁、周東（右）は甲斐の右前打で本塁を突くもタッチアウト（撮影・伊東昌一郎）

　◆日本ハム3―1ソフトバンク（14日、エスコンフィールド北海道） 　ソフトバンクの周東佑京内野手（28）が、日本ハム・万波中正外野手（24）の好返球に脱帽した。 ■周東と万波…爆足VS爆肩！勝負の行方は…【動画】 　日本球界最高峰の「脚」対「肩」の対決が7回に繰り広げられた。周東は代走で出場。2死二塁で甲斐拓也が右前への安打を放った。 　二走の周東は全速力で三塁を回り、本塁を突いた。そこに万波からワンバウンドの完璧な送球が返ってきた。捕球した伏見寅威が無駄のない動きで周東の足にタッチ。際どいタイミングだったが、球審はアウトの判定をした。 　すかさずソフトバンクの小久保裕紀監督はリクエストを要求。球場ではさまざまな角度からリプレー映像が流され、そのたびに両チームのファンが沸いた。お互いが死力を尽くし、これぞプロ野球の神髄とも言えるワンプレー。リプレー検証の結果、判定は覆らなかった。 　周東は「まんちゅう（万波中正を）褒めるしかないでしょ。ちょっとズレていればセーフだった。あそこしかアウトにならない。向こうがすごかった。あれをやられたらしょうがないです」と白旗を揚げた。 　さらに日本ハム・伏見の立ち位置も影響したようだ。ベースの後ろに立ち、万波の返球を受けた。周東は「後ろにいると、スライディングしにくいですよ。昨日（13日）の栗（栗原陵矢）の二ゴロの時も思ったけど、難しいですね」と説明した。13日の同カードでも1死三塁の場面で栗原の二ゴロで本塁をつき、タッチアウトとなる場面があった。この日も日本ハム側の完璧なプレーに俊足の周東が封じ込められた。（小畑大悟） 【#14日のOTTOホークス情報】