中尾彬さんしのび作品展 自作含め寄贈品60点披露 木更津市出身、市のPR大使務める
5月に死去した木更津市出身の俳優、中尾彬さん(享年81)をしのぶ「中尾彬コレクション展」が、同市富士見の市立中央公民館多目的ホールで開かれている。市に寄贈された作品約60点を披露し、美術への造詣が深かった中尾さんの芸術観に触れることができる。入場無料、7日まで。 中尾さんは、県立木更津第一高校(現木更津高校)を卒業後、武蔵野美術大学に進み、俳優業の傍ら画家としても活躍。2017年から木更津PR大使を務めた。
展示しているのは、昨年11月に中尾さんが「終活」の一環として市に寄贈した38点に加え、今年5月に遺族から贈られた21点。 中尾さんが高校時代に県展で入選した油彩「石の花」をはじめ、ヨーロッパの街並みを描いた小品や現代的な書画が目を引き、妻の池波志乃さんの作品も。さらに、梅原龍三郎、藤島武二、松田正平、須田剋太、野見山暁治、アンリ・マチスら著名作家のリトグラフや素描、藤田嗣治の絵皿など、長年にわたる収集品が楽しませてくれる。 市内在住の泉口美千代さん(70)と友人の泉口富子さん(68)の2人は「中尾さんがどんな絵を描いているのか興味があった。中尾さんらしい絵だと思った」と話した。 開場時間は午前9時~午後5時。問い合わせは市文化課(電話)0438(23)5309。