「おすぎ」の死亡届を勝手に提出し…「ピーコ」さん死去 万引き騒動もあった“凄絶同居生活”の全容
善悪の判断がつかない
捜査関係者によると、 「万引き被害にあったのは近所の店で、盗られたのは酒。これまでに何度もやられているので怒った店主がピーコを取り押さえて警察に通報し、現行犯逮捕となった。ただ、ピーコ本人は善悪の判断がついておらず、いまいち話もかみ合わない。そのためすぐに釈放。役所が間に入り、施設で保護することになりました」 ピーコが万引きを働いたのはこの店だけではない。 「ウチでは今年の2月~3月にかけて2、3回お弁当やサンドイッチ、酒などを万引きしています」(近所のスーパーの店主) そのことは区役所職員も把握していたようで、 「3月半ばごろ、区役所職員が“ピーコさんが万引きしちゃった”と言っているのを聞きました。ただ、ピーコさんは施設に入るのは“絶対にヤダ”と拒否していた。役所としても無理やり施設に入れることはできないので手を焼いていたと思います」(先の知人)
「人ごとではない」
とはいえ、手を差し伸べられる事務所関係者などが周りにいれば、「逮捕」という最悪の事態は避けられたのではないかと思えてならない。ちなみに、逮捕によって主を失ったマンションの部屋はエアコンがつけっぱなしだった。管理人などが許可を得て中に入ったところ、飲みかけの酒が入ったコップがポツンと机に置かれていたという。 「今回の事件にはもうビックリしました。本当に逮捕されたの? けれど切ないわねぇ。マネージャーとか誰かケアしてくれる人がいなかったのかなって思ったの。ケアする人がいればまた違ったんでしょうね」 そう慨嘆するのは、おすぎとピーコと交流があった歌手の美川憲一(76)である。 「年齢を重ねてくると本当に人ごとではないですよね。物忘れも多くなるし、足腰も弱るし。その中でもし一人で生きていかなきゃならないってことになったら本当に大変よね。自分がいつそうなっちゃうかなんて誰も分からないんですから」 おすぎとピーコがそれぞれテレビやラジオで活躍してきたことについては、 「今は昔に比べて“オカマ”なんかにも理解が進んできたけど、昭和の時代は“男は男らしく、女は女らしく”。その中でくじけずに頑張ってきたことはすごいことだと思います」