政治とカネ巡り公明・斉藤新代表が「けじめ」要求 石破首相と会談
石破茂首相(自民党総裁)は9日、首相官邸で、公明党の斉藤鉄夫新代表と会談した。斉藤氏は自民の派閥裏金事件をはじめとした「政治とカネ」の問題について「けじめをしっかりつけてほしい」と要求。首相は「具体的に考えている」と応じ、各党に協議を呼びかける意向も示した。 【写真まとめ】注目の「裏金議員」の当落、どうなった 斉藤氏は会談後、記者団に、「けじめ」に関し、政治資金収支報告書への不記載があった議員の政治倫理審査会への出席を例示。首相はその後、記者団に「斉藤氏の提案は非常に重要だ」と述べ、今後、自民内で検討する意向を示した。自民内では不記載相当額を党として国庫に寄付する案や、野党が廃止を求めている企業・団体献金について有識者らに協議してもらう案なども浮上している。 首相は10日に日本維新の会、11日に立憲民主党、国民民主党の党首と会談予定で、政治改革についても意見を交わすとみられる。首相は記者団に「かなり速いスピード感を持ってやっていかないと、その他の政策課題に結論が出にくいことがある。各党とよく話しながらやっていく」。斉藤氏は記者団に「スピード感が大事だ。野党とも年内に合意し、一定の成果を出したい」と述べた。 会談には両氏のほか、両党の幹事長、国対委員長が出席した。【園部仁史、野間口陽】