ポルトガルファンは見逃せない!日本を愛した文豪モラエスの半生を描く映画「恋の浮島」
明治から昭和初頭に日本に住んだポルトガル人文豪ヴェンセスラウ・デ・モラエスの半生を題材にした、日本とポルトガルの合作映画が、国立映画アーカイブ(東京都中央区)で上映される。日本に30年以上在住し、日本文化を世界に発信し続けた文豪について知るまたとない機会となる。「日本の女性映画人(2)―1970~80年代」の一環として上映され、上映は2月6日、18日、24日の3回。 1982年製作のこの映画の監督はポルトガル人パウロ・ローシャ。ローシャ監督とフランスの高等映画学院で同窓生だった高野悦子さんが製作に携わった。高野さんは1968年から岩波ホール支配人として世界の名作を日本に紹介した映画人である。 モラエスはポルトガルの首都リスボンで生まれ、海軍軍人となってかつてポルトガル領だったマカオで勤務。ポルトガル外交官として神戸で働いた。愛する女性の思い出とともに徳島で暮らす道を選び、そこで死去した。 そんなモラエスゆかりのポルトガル、マカオ、神戸、徳島などへの旅心をかきたてる約3時間の長編、映画である。