全身で表現、抽象の美と斬新な迫力 「フット・ペインティング」の画家・白髪一雄らの約80点展示、長岡市・県立近代美術館で企画展
戦後の前衛美術をけん引した画家、白髪一雄(1924-2008年)を中心とした企画展「行為と詩情」が1月13日、新潟県長岡市の県立近代美術館で始まった。全身を使って描かれた迫力ある抽象画が並ぶ。 近代美術館と白髪の出身地である兵庫県尼崎市の主催。白髪の作品26点をはじめ、新潟県柏崎市出身の書家・江口草玄らの計約80点を展示している。 白髪は天井からつるしたロープにつかまり、足で絵の具を塗り広げる「フット・ペインティング」という 斬新な技法を用いた。手足や木のへらを使った大胆な動きが、さまざまな色の広がりや塊となって絵に表現されている。 燕市の無職(89)は「見たことのない技法に驚いた。体を使って描く勢いを感じた」と話していた。 観覧料は1000円。大学生・高校生800円。