目指すは「脱・通過観光地」 静岡・三島市で大学生が観光客をおもてなし
目指すは「脱・通過観光地」。日本大学国際関係学部の学生が、静岡県三島市でおもてなしする産官学連携ツアーが開催されました。 観光客を案内をしているのは、三島市にキャンパスを置く日本大学国際関係学部の学生たち。1日、阪急交通社や三島市観光協会と連携した産官学連携ツアーが初めて開催されました。 1泊2日、3万4900円で販売された今回のツアー。登録有形文化財・隆泉苑を貸切っての上生菓子作り体験や、三嶋大社での正式参拝など、三島市を熟知した学生達が地域の人の協力を得ながら作り上げたプランです。 ●日本大学国際関係学部 水木友音さん: 「今回のターゲット層と共に考えつつも、私たちの大学生っていう目線から見た、三島の良さだったりを盛り込んで、バランスのいいところをやっぱり探してきたっていうところはあります」 ツアー2日目の朝は、箱根西麗三島野菜を育てる農園で人参の収穫体験。学生たちが農家へ交渉を重ねて実現しました。 ●宮澤農園 宮澤竜司さん: 「収穫体験はやっぱり、三島の野菜を知ってもらういい機会だっていうところを感じて受けました」 ●ツアー客:「あ、すごい大きい。ちょっと~、はい、ポーズ」「イェーイ」 ●ツアー客:「欲張ってこれとったら、すごいのが出ちゃったよ」 ●古賀りなアナウンサー: 「今日は、学生時代に戻った気分でこちら、学食で昼食をとるということです」 そしてランチは日本大学国際関係学部の食堂。これも、学生が考えたツアーならではの行程です。 ●ツアー客: 「俺がが学生の頃は、スペシャルランチが130円だった」「え~!」 このツアーの目的は三島の観光に新しい風を吹かせること。三島市は観光客数に対し宿泊客数が少なく、「通過観光地」になってしまうことが多く、滞在期間を長くすることが課題となっています。 いっぽう、今回のツアーで苦戦したのは… ●ツアー客: 「参加者が少ないのに、もう贅沢です。すごく贅沢。」 案内する学生16人に対し、今回のツアーで集まったお客さんは5人。積極的な宣伝が出来なかったことなど、旅行の集客の難しさを痛感したといいます。 ●日本大学国際関係学部 矢嶋敏朗准教授: 「安いものを作れば売れるんですけれども、こういったトライアルを細く長くやっていて、10年後にはこういったツアーがですね、少しは商品として一般にでると良いのかなという風に思っています」 大学生たちの発想で、三島の新たな楽しみ方を発信した今回のツアー。三島市は、今後も学生と連携しながら地域の魅力を発信していきたいとしています。 ●ツアー客: Qツアーはどうでしたか 「本当珍しいツアーで、少人数なのにね、やってくれて、本当感謝の、感謝感激」 ●ツアー客: Q三島の良さは伝わりましたか 「富士山が綺麗だったから、最高でした」