ドラマとシンクロ「真田丸」大阪展 信繁の実像に迫る
冬の陣の地形模型で読み解く守り手の思惑と攻め手の戦略
会場に冬の陣の地形模型を設置。高台に築かれ、堀や惣構(そうがまえ)に囲まれた強固な大坂城で迎撃態勢の豊臣方。対して、徳川軍はどこからどのように攻略しようとしたのか。戦の舞台となった上町台地の高低差が分かるため、守り手の思惑、攻め手の戦略の双方を想像することができる。 信繁の兄信之の妻小松姫の膳部(食器一式)や、敵方武将が信繁供養のために建立した地蔵菩薩なども見逃せない。重要文化財「骨喰(ルビ・ほねばみ)藤四郎」は10月12日から24日までの期間限定展示。斬る真似をするだけで相手の骨をも砕くという伝説の刀剣で、「骨喰」の号を持つ。
ドラマの進行とシンクロする展示内容で、これからクライマックスを迎えるドラマをより深く楽しめそうだ。栄原永遠男(とわお)館長は「戦国時代を駆け抜けた真田一族、中でも信繁の人物像を浮き彫りにする展示を心掛けた。ひとりでも多くの皆さんにご覧いただきたい」と話している。開催は11月6日まで。詳しくは大阪歴史博物館の公式サイトで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)