【オリックス】左腕エース宮城大弥 山本由伸〝不在〟の偏見「打破しないといけない」
左腕エースの宮城大弥投手(23)が4日に大阪市内の球団施設で契約更改に臨み、4000万円アップの推定2億円でサインした。宮城は「先輩方が抜けた中で始まったシーズン。何とか回ることはできたけど、チーム的にも自分的にも悔しい結果になった。いい形で終われるようにしたい」と振り返った。 今季は故障離脱や攻撃陣の不振もあって7勝9敗と黒星先行。防御率1・91と最優秀防御率のタイトルを狙える位置にいたが、10月6日の最終登板(楽天戦)で規定投球回にわずかに届かず、悔し涙を流した。 「いい経験ができた。野球人生の中で一緒の経験をする人は少ない。そのおかげでもっとうまくなりたい、と改めて思うようになった。野球がうまくなれるチャンスと思う」と前向きに捉えている。 来季は山本由伸(ドジャース)が付けた栄光の背番号「18」を背負う。球界全体としても今季は沢村賞の該当者なしの結果に終わり、完投能力ある自分が近い位置にいることは分かっている。 「まず1つは防御率。優勝できるように頑張ったら沢村賞もあると思うので頑張りたい。今さらですけど、すごい人だと思うし、チームメートとしてやれたのはうれしい」としたうえで「いなくなれば該当者なしという悔しい状況にもなる。自分としては由伸さんの力だけだったのかな、という感じた部分もあったのでそこは投手陣のレベルを上げないといけない。チームとしても由伸さんがいなきゃ、と見られることもあると思うんで、そこを打破しなきゃいけない。みんなでやればできると思うのでやり抜きたい」と自覚十分に口にした。 由伸の影を完全に払拭し、再び栄光を目指す。
東スポWEB