【大雨に警戒】18日(火)にかけて九州南部と四国で線状降水帯発生のおそれ/ 梅雨入りが遅れると雨量は短期集中?【MBSお天気通信】
今週後半は続々と梅雨入りか 梅雨入りが遅い年は梅雨明けも遅い?
19日(水)と20日(木)は多くの所で晴れ間の出る見込みですが、21日(金)以降は広く天気がぐずつきそうです。梅雨入りが遅れている地域も、このタイミングで続々と梅雨入りとなる可能性があります。 近畿地方と関東甲信地方の梅雨入りの遅かった年を見てみると、いちばん遅い記録が近畿は6月27日(2019)、関東甲信地方は6月22日(1967年と2007年)です。関東甲信では、今年はこの記録に並ぶような遅さになるかもしれません。 では、梅雨入りが遅かった年は、梅雨明けも遅くなるのでしょうか。梅雨入りの遅かった年の梅雨明けの日を見てみると、近畿、関東甲信ともに梅雨明けも平年より遅くなった年もあれば、逆に平年よりも早く梅雨が明けた年もあるなど、バラバラになっています。梅雨入りが遅いからといって、梅雨明けも遅くなるわけではなく、逆に梅雨明けが早くなって「短い梅雨」になる年もあるというのが答えです。
梅雨期間が短い≠空梅雨 雨量は“短期集中”ということも…
ただ、梅雨の期間が短かったからといって、「空梅雨(からつゆ)」になるとも限りません。梅雨入りが遅い年は平年と比べ梅雨期間の雨の量が少なくなることも多いのですが、近畿地方では、梅雨入りが遅く、梅雨明けの早かった1967年、梅雨期間の雨量が平年よりも多くなりました。この年の7月8日から9日には、大阪や神戸などの都市部でも大雨になり、鉄砲水の発生や川の土手の決壊などで甚大な被害がでて、気象庁は「昭和42年7月豪雨」と命名をしています。このように、短期間に災害に結びつくような大雨になるおそれがあるため、一概に梅雨期間の長短だけで梅雨の傾向を述べることはできないのです。 今年は梅雨入りが遅れている地方が多いですが、まもなく大雨シーズンの本番となります。これからの1か月は西日本や東海を中心に、平年より雨量が多めとなる見通しです。油断することなく、いま一度雨への備えの確認をお願いします。