【人気美容家・神崎 恵さん】が未来予想!2024年スキンケアトレンドTOP5|美ST
Keyword4:乳液の立ち位置が明確化 今まで乳液は化粧水とクリームの間のような立ち位置が明確になっていない存在でした。それが2023年にシスレーやコスメデコルテから出た美容乳液や先行乳液により、立場が明確に。2024年はさらに進化した新製品が出てくるのが待ち遠しいですね。 左・次に続くスキンケアの効果を存分に取り込むための土台作りに。シスレー エコロジカル コムパウンド アドバンスト 125ml ¥33,000 ※1/5に価格改定で¥35,750に。(シスレージャパン)右・弾力感で肌を満たす先行乳液。浸透力がアップ。コスメデコルテ AQ アブソリュート エマルジョン マイクロ ラディアンス 全3種 200ml ¥11,000(コスメデコルテ)
Keyword5:美容医療級コスメが続々登場 “美容医療超え”は言いすぎですが、美容医療と並走できるような頼もしいコスメが増えています。研究が進むことで、美容医療を受けずにリフトアップ感や透明感を得られるような美容液やクリームは今後間違いなく増えるため、2024年も注目しています。 左から:美容皮膚科学の技術に着目し、薄く乾燥しやすい目まわりゾーンの皮膚をケア。リバイタル アイゾーン ブースター 15ml ¥11,000(資生堂)美容医療の領域に迫る、ヒアルロン酸配合美容液。ディオール カプチュール トータル ヒアルショット 15ml ¥12,980 ※1/12発売(パルファン・クリスチャン・ディオール)美容医療専門家が支持。肌の土台に浸透するハリケア美容液。MT エッセンシャル・セラム 30ml ¥12,100(MTコスメティクス)
教えてくれたのは……美容家 神崎 恵さん 《Profile》 1975年生まれ。美容家。 美容誌をはじめ、多くの雑誌で連載を持つ他、企業のタイアップやイベントの出演も多数。 また、コスメブランドのアドバイザー、アパレルブランドとの商品開発など活動の幅を広げている。3人の息子をもつ母として、日々の暮らしや美容情報満載のInstagramはフォロワー数は約64万人。現在は神崎美容塾の塾長として、後進の育成にも尽力している。書籍も数多く執筆し、著書累計発行部数は170万部を突破。最新刊『一生ものの基礎知識 美容の教科書』(講談社)が発売中。 @megumi_kanzaki 上半期はブライトニングの新製品に注目。2023年がクリームの当たり年だったため、ブライトニング美容液の存在感が少し薄い印象でした。2024年は美容液の新作が豊作なのではと期待しています。 毎年進化が素晴らしい日焼け止めは、さらなるサイエンスとテクノロジーが凝縮された新作が誕生するはず、とても楽しみです。2023年から加わった新基準「耐水性」がどこまで広がっているかにも興味があります。日焼け止めでは、UVからガードしながら、美白やシミ、ハリケアができる、ファンデではまるで美容液のような効果が期待できるなど、多角的にアプローチできる高スペックなものが主流となりつつあります。1つであらゆる肌悩みへのケアを網羅できるアイテムの進化は、わたしたちの大きな力になると確信しています。 そして2023年はエイジングケア分野では、顔のフォルムを引き上げるようなハリケア製品が多く登場しました。2024年はディオールのヒアルショットのようなシワにアプローチするものが続々出てくるのかなと予想。また今年のニュースといえば、乳液の立ち位置が明確化したこと。今後は更に各ブランド独自の乳液の立ち位置が鮮明になっていくのではと楽しみです。 個人的には、メーカーが生み出す唯一無二の独自成分の誕生も大きな楽しみのひとつです。そして、名品と呼ばれるものの更なる進化はその度に感動するほど。キー成分の高濃度配合や信頼できるパワフルな成分の新たな黄金バランスなど、期待を上回る新製品の登場への期待は高まるばかり。2024年、使用実感までのスピードも加速し、美容医療との距離感をつめるような、セルフケアアイテムが続々と誕生するのではと思っています。 2024年『美ST』2月号掲載 編集/伊達敦子