闇バイト掲載疑惑に「タイミー」反応も... 「勤務日までに全件チェック」に心配の声
スキマバイトサービスの「タイミー」を運営するタイミーの代表取締役・小川嶺氏が2024年11月8日、同サービスでいわゆる「闇バイト」に関する案件の募集があったのではないかとする疑惑について、Xで声明を発表した。 【画像】タイミーが説明する「闇バイト対策」 ■「情報漏洩防止の為、携帯電話や荷物を預かります」に疑惑 「闇バイト」ではないかとして波紋を広げていたのは、タイミーに掲載されていた「深夜の散歩が好きな方必見! 夜道で猫を探すバイト」とする案件だ。業務内容は「指定された道を通り、猫がいたところを地図上で印をつけるだけです!」という。簡単な作業に思えるが、報酬は深夜1時30分?4時30分の3時間で7500円と高額だ。 一方で「情報漏洩防止の為、携帯電話や荷物を預かります。その為なるべく軽い荷物で来るようにお願いします。作業時間、ご自身で管理していただくのは財布と筆記用具のみになります」との注意書きや、「働くための条件」として「指示やお願いに素直に行動できる方」との文言もあった。 「猫探し」をうたってはいるものの、不明瞭な条件がつけられていることに疑問を持ったユーザーがSNSで募集案件のスクリーンショットを投稿すると、「闇バイトで強盗する家探しにしか見えない」「単なる猫探しで携帯と荷物を預かるのがすでに異常」などとする指摘が相次いだ。
「載せてからチェックしてるって事ですよね?」
タイミー公式Xは8日、「タイミーの闇バイト対策についてお知らせ」として本騒動に言及した。 「タイミーでは、求人を掲載する事業者のチェックと、求人内容のチェックを中心に闇バイト対策を徹底しています。求人内容は、勤務日までに全件チェックする体制を構築しており、怪しい求人は掲載を止める措置を講じています」といい、「タイミーのアプリ内には『通報ボタン』もあります。ワーカーのみなさまも怪しいと感じた求人内容があったら通報ボタンでお知らせしてください」と呼びかけた。 タイミー代表の小川氏は同日、「昨今話題になっている闇バイトの件、ご心配おかけしており申し訳ございません」と騒動に言及し謝罪した。 改めて社内のチェック体制についてアナウンスした上で、「引き続き安心安全なプラットフォーム運営を最優先に取り組んでまいります」としている。 投稿を見た人からは、「勤務日までに全件チェックする体制を構築」などとする対策では不十分ではないかとする指摘が相次いでいる。 「募集内容チェックしとらんやん。ワーカー頼りの対策すんな」 「勤務日までとか遅すぎます。応募した時点で相手に個人情報伝わるんですよ? 闇かもと怪しんでも上場のタイミーだし応募してからキャンセルしたらペナルティーあるしでやっちゃう人増えると思います」 「載せてからチェックしてるって事ですよね? 乗せる前にするべきでしょう」
「スマホを取り上げられたら通報できないだろう」
「安心安全」をアピールした小川氏だが、タイミー公式メディア「タイミーラボ」に掲載された「闇バイトにご注意を!」の「こんな時どうする? タイミー経由で怪しい仕事に関わってしまったら」とのトピックにも疑問の声が寄せられた。 「もし、 勤務先で『これは闇バイトでは?』と不審を感じたら、すぐに勤務を終了するようにしてください」としたものだが、「違和感感じたときには、もう手遅れ、個人情報抜かれて脅されてるって状況もありそう」「スマホを取り上げられたら通報できないだろう」など、実態にそぐわない対応だとする声が目立つ。