ビジュアル系バンド「アンティック-珈琲店-」のボーカル・みく、「感謝伝えたい」 来月メキシコ、チリ、ブラジルのソロツアー決定
5人組ビジュアル系バンド「アンティック-珈琲店-」(通称・AN CAFE)のボーカル・みく(40)が11月、メキシコ、チリ、ブラジルでソロツアーを行うことが決まり、本紙を訪れ、12年ぶりの海外ツアーへの意気込みを語った。(三橋正明) AN CAFEは活動休止時期もあったが、結成して21年目。2012年にロシア、英国、フランス、南米などでAN CAFEとしてワールドツアーを実施して以来の海外ライブ。当時についてみくは「南米は土地柄が好きでパワーがもらえる。でもメキシコの危険な地域では昼間でも銃声が聞こえたりした。ブラジルでは関係者が用意してくれたのか、到着した空港から都心部まで警察の車で赤色灯とサイレンを鳴らして渋滞お構いなしに送ってもらった思い出もある」と語った。 バンド結成時から「ビジュアル系ですが、コンセプトなしで枠にとらわれない活動を続けてきた。特に伝えたいのが、『誰でも頑張れば、何かを信じればヒーローになれるんだ』というメッセージを届けること」と明かす。 その理由について「10代のころは就職もできない、40歳まで生きているとも思っていなかった。自分は緊張するし、みんなでチームとして頑張る競技も苦手。でもそんな自分だから弱い人の気持ちが分かる。だから信じて一歩を踏み出そうという詞を書いていた。それは自分に向けてでもあったんです」と説明する。「バンドのファン、メンバーのファンにもメッセージは届いて共感してもらっていると思います」と振り返った。 前回のメキシコなどでは「僕らが知らないところでユーチューブ動画で現地が盛り上がっていた。それ以来なので待ってくれていた3つの国の人たちに『ありがとう』と感謝を伝えたい。ファンを応援しているつもりが逆に自分を変えてもらっていたんです。その感謝をライブで表したい」と意気込んだ。 みくの海外ツアーだけでなく、AN CAFEの25年4月29、30日の東京・Zepp Hanedaでのライブ開催も決定した。「新曲のプレゼントもいっぱい届けたい」と力を込めた。
中日スポーツ