ジャーナリストの池上彰さんになりすましたSNS型投資詐欺事件で逮捕された中国籍の男が「金に困って犯行に及んだ」という趣旨の話をしていることがわかりました。 中国籍の男（41）は何者かと共謀し、池上彰さんになりすましてラインでうその投資話を持ちかけ、呉市の男性と京都市の女性から現金をだましとったとして逮捕されました。 著名人を装うなどSNSを使った投資詐欺の被害は広島県内でも広がっています。（1～4月約13億8千万） 池上彰さんも「本当に許しがたい」と憤っています。 池上彰さん「絶対に騙されないでくださいね。私はこうやって投資を呼びかけたりってこと一切しません」 東京・板橋区に住む中国籍の男（41）の周辺を取材すると、犯罪に手を出すことになった背景が見えてきました。 中国籍の男（41）を知る人「中国でも何店舗やっていて何店舗、十何店舗もないと思うんですよ、何店舗もやっていると」 中国籍の男（41）は飲食店を経営していて、数年前から東京・池袋でも油そば専門店などを経営していたといいます。 ところが… 中国籍の男（41）を知る人「コロナで（中国）全部つぶされて日本はこれだけ残っているよと」 記者「中国で何店舗かあったお店が全部コロナで？」 中国籍の男（41）を知る人「潰されたんですね。人の往来、控えめにしたりとか。ロックダウンまでするとか」 コロナ禍の影響で日本の店1軒を残し、中国国内の店は全て閉店してしまったといいます。 捜査関係者によりますと、中国籍の男（41）は「金に困って犯行に及んだ」という趣旨の話をしているということです。 中国籍の男（41）は現金を受け取る役割をしていたとみられ、警察は犯行グループの実態解明を進めています。