2014年公開の映画『トランセンデンス』の応援団長を務めた、エスパー伊東さん（写真・伊藤 修）

『エレクトリック・ファンファーレ』をBGMに、ボストンバッグのなかに自らすっぽりと全身を収める芸などで人気を博したエスパー伊東（本名・伊東万寿男＝いとうますお）さんが、1月16日に死去したことがわかった。63歳だった。 【衝撃写真】奇術「軽功」で“首吊り”を披露するエスパー伊東さん 　所属事務所の社長でお笑い芸人のビトタケシは、「本当に苦しかったのかな、と思う。安らかに休んでいただければ。いまは言葉がまとまらないです」とコメント。死因などは後日、発表するという。 　伊東さんは全国会員数100人超の「不思議サークル」を主宰したことを機に露出が増加し、『投稿！特ホウ王国』（日本テレビ系）、『めちゃ×2イケてるッ！』（フジテレビ系）などに出演し、ブレイク。 　しかしながら2018年、右変形性股関節症によりパフォーマンスが困難になったとして、芸能活動の一時休止を発表していた。 　突然の訃報に、生前親交のあった著名人から、Xに続々と追悼のコメントが寄せられている。 　番組で共演した狩野英孝は、《エスパー伊東さんが亡くなられた事を今、知りました。子供の頃テレビで大笑いさせて頂き、芸人になってからは『スリーピース』という番組をずっと一緒にやらせて頂いてました。エスパーさんがいつも現場を楽しく明るくしてくれました。本当にありがとうございます。ご冥福をお祈りします》と投稿。また、電撃ネットワーク・南部虎弾（とらた）は、《ああ、悔しくてしょうがない！　エスパー伊東くんが亡くなったそうです！　ビトたけし君からは発表しないでくれ！　と言われたのですが、あれほど会わせてくれと懇願して「コロナが終わったら、会わせてくれる」と言ってたのに》と、伊東さんと面会できなかったくやしさをつづった。 　さらに、ファンの投稿も多くなされた。 《レジェンドだった》 《エスパーさんお笑いを本当にありがとうございました！！めちゃイケの24時間対抗テレビマジで好きだったんだよね》 《こんな無茶苦茶な芸風の芸人さんは、もう出てこないんじゃないかと…いつも爆笑してました》 　素顔の伊東さんは、破天荒な芸風とは反対に、物静かな人物だったという。伊東さんと親交のあった芸能関係者は、次のように語る。 「芸能関係者が集まるパーティーに参加しても、会場の隅でポツンといるような人でした。社交的とはいえませんでしたが、『エスパーさん！』と話しかけられると、スイッチが入り、テレビで見る『エスパー伊東』として、明るく振る舞っていました。 　街中でファンから話しかけられると、サインや写真撮影にも気軽に応じていました。そういったサービス精神が、多くの人から愛される理由だったと思います。 　たびたび、メディアでトラブルが報じられたように、アルコールとのつき合い方に悩んでいたようです。お酒を飲まないと人と話せないんですよね。私も、エスパーさんがお酒を飲んで、大好きなプロレスの話に熱中する場面を何度も見ました。お酒を完全にやめていれば、もう少し健康でいられたのかもしれません……」 　天国では、体のことを気にせず大好きなお酒を楽しんでもらいたい。レジェンド芸人に、献杯。