タカラバイオ、"特需"後の成長を占う「創薬企業」の覚悟
タカラバイオの業績は、PCR検査などのコロナ特需によってこの3年間で大きく成長した(イメージ写真:Ryuji / PIXTA(ピクスタ))
PCR検査など新型コロナ特需を強烈な追い風に、この3年間で売上高が倍増したタカラバイオ(4974)。今後はコロナ特需の反動が見込まれ、株式市場では弱気な見方が広がっている。だが、会社側は強気だ。試薬事業に次ぐ第2の柱の遺伝子・細胞加工などのCDMO(開発製造受託)事業で、mRNAの原料を製造する設備などを大幅に増強する計画なのだ。mRNAは、新型コロナワクチン開発でその実力を見せつけた創薬技術。コロナ禍を逆手に取り、これから爆発的な拡大が見込まれるmRNAなど遺伝子・細胞治療という世界的なトレンドに乗ろうとしている。コロナ特需の反動減を乗り越えることはできるのか。同社の仲尾功一社長に直撃した。(インタビュー前編は こちら )
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大西 富士男