来季は貧打解消の活躍を!西武の規格外スラッガー・村田 怜音はレアケースの活躍ができる逸材だ!【主筆・河嶋宗一コラム『グラカンvol.44』】
BC交流戦では別格の活躍!
もう見られないのかと思われましたが、驚異的な回復力で9月には実戦復帰を果たし、20日にBCリーグとの交流戦では3番ファーストでスタメン出場しました。第1打席で右中間を破る二塁打を放ち、第2打席でも左前安打を放ち、5打数2安打の活躍でした。 どの打者と比べてもミート力、スイングスピードの速さ、打球の速さは別格のものがありましたし、フル出場できたのも大きいでしょう。 試合後、球場に村田選手のサインを求めて長蛇の列ができていました。多くのファンが復活を期待しているのが理解できました。 村田選手はシーズン公式戦後のフェニックスリーグではスタメンとして出場しつづけ、本塁打を打つ活躍を見せました。 現在の西武には一塁の絶対的なレギュラーはいません。今季、一塁を守ったのは11人。最多出場したのは途中移籍の野村大樹内野手(早稲田実)の41試合で、固定できなかったのが打撃面で苦しんだと言えます。 村田選手は長打力だけではなく、変化球を広角に打ち返す打撃も評価できます。二軍では少ない試合数ながら高い打撃成績を残していたので、来季は一軍で投資するだけの価値はあるといえます。 パ・リーグ連覇した18年、19年のレギュラーは森 友哉捕手(大阪桐蔭)、山川 穂高内野手(中部商)は13年のドラフト1位、2位コンビでほとんどがドラフト上位。どの球団を見てもレギュラーを掴む主力野手はドラフト上位指名が多く、下位指名からスラッガーとしての活躍を見せたのは、今年日本一となったDeNAぐらい。16年ドラフト9位の佐野 恵太外野手(広陵)、12年ドラフト6位の宮﨑 敏郎内野手(厳木)で、まさにレアケースなのです。 しかし村田選手はレアケースが期待できる選手と見ています。とにかく怪我に気をつけ、厳しいマークを受けてもそれをはねのけるだけの活躍を見せてほしいと思います。