【巨人】戸郷翔征「まだまだ難所はあると思うが、その１つの山を僕がつぶせば」25日DeNA戦先発
巨人戸郷翔征投手（24）が優勝へのラストスパートをかける。25日DeNA戦（横浜）に先発する。24日、川崎市・ジャイアンツ球場で最終調整。マジック4で迎える一戦に「まだまだ難所はあると思うが、その1つの山を僕がつぶせば一番」と気持ちを高めた。 9月は3戦3勝で21イニング無失点を継続中。仲間の奮闘に、さらなる活力が沸き立つ。チームも先発陣が7戦連続1失点以内と好投が続く中で「先頭四球を出さない、出塁を抑える、勝負どころで粘るとか単純なところを意識できたら。昨日（23日）もいいゲームができていた。その流れに乗れれば」。阪神2連戦の頂上決戦を1勝1敗で乗り切り、4年ぶりリーグ制覇に近づいた中で気を引き締め直した。 優勝が懸かった若き日の経験が自信になる。高卒1年目の19年9月21日DeNA戦。プロ初登板初先発はマジック1で任された。怖い物知らずで5回途中4安打2失点と当時の力を出し切った。「何も知らなかったので楽しく、ある程度いい投球ができた。しかも優勝できたので、すごい自信になったし、いい経験になった」と糧となった。 若手のホープから、今は大黒柱となった。昨季から投手キャプテンを務め、今季は開幕投手も担うなど責任も増した。「周りを見ることができるようになった。きついことばかりが多いが、笑顔で終われたら晴れると思う」。残り6試合で2位阪神と2ゲーム差。最短優勝は27日中日戦（東京ドーム）。混戦のペナントに終止符を打ち、歓喜を手繰り寄せる。【上田悠太】
