【新米を120%おいしく味わう】 「賛否両論」笠原将弘さん直伝! “甘い”白めし&“ほどける”おにぎり
毎日の「白めし」がおいしく炊けたらそれだけで幸せです。新米の季節、甘みがあってふわっ、もちっとしたご飯の炊き方と、口の中でほろりとほどけるおにぎりの作り方を、「賛否両論」の店主・笠原将弘さん著『和食屋が教える、旨すぎる一汁一飯 汁とめし』からご紹介。 【画像】つやっと光る卵黄と塩むすびのマリアージュはうっとりするおいしさ。
米をガシガシ洗ってはいけません。やさしく、をモットーに
白めしをおいしく楽しむには「まず米自体がよい状態のものを選んで」と笠原さん。精米仕立てがおいしいから、米は少量ずつ購入し、高温多湿を避けて保存するとよいそうです。冷蔵庫の野菜室で保存するのが理想だとか。 一番のコツは「割れ米」を作らないことなのだそう。米をガシガシ勢いよく洗うと粒が割れて糊化し、ご飯同士がくっつく原因に。しっかりこすり合わせて洗うのは1回だけで、あとはやさしく混ぜる程度に。 ボウルに米を入れ、水をたっぷり入れたら両手で素早く米をすくって3~4回こすり合わせ、すぐに水をすてるのが肝心。1回目のスピード感が大切です。再び水を入れながら軽く混ぜ、すぐに水を捨てる。これを2~3回繰り返して洗い終えたらザルにあげます。水は完全に透明にならなくてよいそうです。 水気をきってから、ボウルに戻して水をたっぷり入れて、30分は浸水させます。この段階でしっかり水を吸うことで、ふっくら炊き上がるのだそうです。浸水が終わったらザルに上げて、水気をしっかりきります。 鍋に米を入れ、浸水させた米と同じ重量の水を加えて蓋をし、強火にかけます。沸騰したら中火にして5分、弱火にして15分炊いて火を止めます。蓋を開けずに5分蒸らしたら、しゃもじで底から大きく混ぜます。 炊飯器の場合も、洗って浸水させるまでは同様。炊飯器の内釜に米を入れ、目盛まで水を入れて炊きます。
ほろりほどけるおにぎりは、軽くぎゅっとしてふんわりと
熱々のご飯をにぎるのはちょっと大変。「手を洗って少し冷やしてからにぎって」と笠原さん。冷めたご飯はうまくにぎれないので、冷やした手でトライしてみて。ご飯の粒をつぶさないように、軽くギュッとして、ふんわりとにぎることが重要です。 塩の旨みがいきわたる塩むすびは、塩がご飯の甘みを引き立てるから、それだけでおいしいもの。パスタを茹でるときと同様のイメージです。「米と米をむすびつける気持ちでにぎってみてください」と笠原さん。 まずは1%の塩水(200ミリリットルの水の場合で塩小さじ1/3)、粗塩適量、おにぎり1個につき熱々のご飯150グラムを用意します。両方の手を塩水でぬらし、手のひらに粗塩をつけます。塩水でぬらしておくと、おにぎり全体に塩味がつきやすく、衛生的。 早速、三角のおにぎりをにぎってみましょう。