日産が「アリア NISMO」を初公開。e-4ORCEをベースに約10％出力向上したEV NISMOのフラッグシップ
NISMOチューンで総合力が大幅にアップ
2024年1月12日、日産自動車は東京オートサロン2024にて「日産アリア NISMO」を公開した。アリアのe-4ORCE仕様車にNISMO専用チューニングを施し、最高出力を約10％向上させたフラッグシップモデルで、2024年春の発売を予定している。 【写真】アリア NISMOの精悍な内外装をもっと見る 「日産アリア」は、力強い加速、滑らかな走り、EVならではの静粛性と、心地よい室内空間を兼ね備えた、スタイリッシュで革新的なクロスオーバーEVだ。 今回公開される「日産 アリアNISMO」は、アリアのe-4ORCEモデル（四輪駆動）をベースに、風格と高い空力性能を併せ持つ新世代EV NISMOのデザインをまとい、NISMO専用チューニングが生み出す高次元のハンドリング性能と爽快な旋回性、そして伸びのある加速などを味わえる、EV NISMOのフラグシップモデルとして誕生した。 最高出力がベースモデル比で約10％の向上とNISMO専用の加速チューニングが施されたことで、「日産アリア」の持つ動力性能がさらに引き上げられているのが特徴的で、専用のNISMOドライビングモードではレスポンスも最大化され、EVならではの加速力をフルに発揮するためのチューニングもされている。 また、本モデル専用タイヤと軽量かつ高剛性な20インチアルミホイールを装着するとともに、シャシーを構成する各部品にもNISMO専用のチューニングを施すことで、車両の安定性と回頭性を高め、軽快でなめらかな走りを実現したという。 さらに、電動駆動の4輪制御技術にNISMO専用のチューニングを施した「NISMO tuned e-4ORCE」により、限界走行時においてもより高いライントレース性を実現し、思い通りのコーナリングを可能にしているそうだ。
バッテリー容量の違いによる2グレードで展開
外観は、アリアの持つ上質なデザインに加え、NISMOらしく空気抵抗の低減とダウンフォースの向上を高い次元で両立しており、インテリアもNISMO専用シートに加えて高揚感を誘うデザインを採用している。 なお、アリア NISMOは2グレード展開で、バッテリー容量の違いにより66kWhの「NISMO B6 e-4ORCE」、91kWhの「NISMO B9 e-4ORCE」が用意される。ベース車のアリアでは「B6」が2WD、「B9」が4WDとなっていたため紛らわしいが、両モデルともに四輪駆動モデルであるので安心して欲しい。 ノーマルモデルにある2WD、4WDのグレード名のイメージを捨てて、B（バッテリー容量）が66kWhだから頭文字をとった「B6」、B（バッテリー容量）が91kWh=「B9」と認識すると良いだろう。 【主要諸元 日産 アリア NISMO B6 e-4ORCE】 全長×全幅×全高：4650×1850×1655mm ホイールベース：2775mm 車両重量：2080kg 最高出力：270kW 最大トルク：560Nm バッテリー総電力量：66kWh 駆動方式：4WD タイヤサイズ：255／45R20 【主要諸元 日産 アリア NISMO B9 e-4ORCE】 全長×全幅×全高：4650×1850×1650～1660mm ホイールベース：2775mm 車両重量：2210～2220kg 最高出力：320kW 最大トルク：600Nm バッテリー総電力量：91kWh 駆動方式：4WD タイヤサイズ：255／45R20
