総統選、与野党3候補が最後の訴え/台湾
(台北中央社)13日に投開票される総統選。選挙戦最終日となる12日夜、与野党3候補は北部の台北市や新北市でそれぞれ大規模集会を開き、最後の訴えを行った。 与党・民進党候補の頼清徳(らいせいとく)副総統は、新北市の板橋で集会を開き、中国が好むのは野党候補だと指摘。台湾はまた親中に傾くと優位性を失い、外資が台湾への投資を見送る恐れがあると警鐘を鳴らした。「だから台湾はこの戦いに勝たなければならない」「投票に行けば勝つ」などと訴え、支持を求めた。 同じく板橋で集会を行った最大野党・国民党候補の侯友宜(こうゆうぎ)新北市長は、自身と副総統候補の趙少康(ちょうしょうこう)氏のコンビこそ民進党を引きずり降ろすことができるとして在野勢力に結束を呼びかけた。国民党は野党第2党・民衆党との候補一本化を目指していたが失敗に終わった。 民衆党候補の柯文哲(かぶんてつ)前台北市長は、同市の総統府前に集まった支持者に対し「勝利まであと一歩だ。一緒に民主主義を守り(民進、国民の二大政党から)国を取り戻そう」とげきを飛ばした。 台湾では1996年に総統選が民選になって以来、国民党は2回計12年(李登輝氏96~2000年、馬英九氏08~16年)、民進党は2回計16年(陳水扁氏00~08年、蔡英文氏16~24年)にわたり政権を担ってきた。 (劉冠廷、郭建伸、王承中/編集:羅友辰)