平日と思えないほどのにぎわい 冬の風物詩・世田谷ボロ市
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古着や雑貨を販売する「世田谷ボロ市」が、世田谷ボロ市通り周辺で開催されている。例年一日の来場者は2万~3万人で、近隣の住民や社会科見学の小学生、観光バスツアー客などで、店が立ち並ぶ道には人があふれかえっていた。 東京都指定無形民俗文化財に指定されている同市は、戦国時代の楽市として世田谷新宿に開かれたのが始まり。江戸時代の徳川政権時代に市町(いちまち)という名で開かれていたが、のちに農家の作業着のつくろいやわらじに編み込むボロが安く売られるようになり、いつしかボロ市と呼ばれるようになった。今年で438年目の開催となる。 古着や食器、雑貨、食料品などさまざまな店が軒を連ねるが、なかでも古い着物布は人気が高い。手芸用に購入していく人も多いという。15日は午前11時に代官屋敷前の通りでくす玉が割られ、近隣小学校の吹奏楽パレードが行われた。
ボロ市名物といわれる「代官餅」は午前11時30分時点で2時間待ちの大行列。「毎年、ボロ市に来るんですが、今年は外国の方も多いし、いつもより混んでいるかも。でも、せっかくだから2時間並んでも買って帰りたい」と話すのは同区内在住の60代女性。あんこ、きなこ、からみの三種類があり、つきたての餅がやわらかくおいしくて、ボロ市に来たときは必ず買って帰るという。 同市の開催時間は午前9時~午後8時。16日も開催される。問い合わせは電話:03-5432-3333(せたがやコール)まで。