【解説】経済制裁のロシアに“プーチンブランド” ファッション業界でオリジナル店 スマホや車は中国製に変化
中国製ブランドがあふれかえる
青井キャスター: ただ、ロシアの企業だけでは需要をまかなうことは出来ないわけで、やはり中国などの進出も考えているのでしょうか? 立石 取材センター室長: モスクワ市内の様子を取材すると、中国製品があふれている状況だ。並んでいた冷蔵庫などは全て、中国製のブランドのものだった。そしてスマートフォンなどもかつては韓国製のものなどが多かったが、中国製のものにすっかり取って代わられている。 中でも顕著なのは自動車業界で、市内には様々な中国車のディーラーがあり、購入に訪れたロシア人の姿もあった。 遠藤 キャスター: 2023年の新車販売台数ランキングの国名に注目すると、1位をのぞいて2位から7位まで中国車が占めています。 立石 取材センター室長: 2023年の中国とロシアの貿易は過去最大で、ロシア経済を支えている状況だ。ただ、制裁の中で、ロシア経済が好調なのは巨額の軍事支出が国内の景気を刺激しているからだ。 しかし、これらの軍事資金も国債に支えられたもので、必要な部分に投資が回っていない。長期的に制裁の効果が出るとの見方もある。 青井キャスター: 柳澤さんは、この状況をどうみていますか? スペシャルキャスター 柳澤秀夫さん: 西側の経済制裁は限界があると思います。ロシアは産油国で輸出していて、中国との間で抜け穴があります。グローバルサウスの国に対しても安く原油を売って金が入ってくる。そういう部分をしっかり蓋をしていかないと、ロシアに対する制裁というのは効果は出てこないと思います。 青井キャスター: こういった国内の現状を見ても、なかなかそういったことは感じられないですよね。 立石 取材センター室長: ロシアのGDPを見ても、当初予想を大きく上回り3.6%とアメリカや日本を上回っている状況だ。 (「イット!」 6月21日放送より)
イット!
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