伝統産業「石州瓦」メーカーが生き残りかけ再編 地元大手2社が12月めどに経営統合へ(島根)
山陰中央テレビ
島根県を代表する地場産業の一つ“石州瓦”のメーカー最大手の2社が、経営統合に向けて協議を始めたと発表しました。伝統産業の生き残りを賭けた動きです。 島根県西部で生産されている“石州瓦”。独特な赤褐色が特徴で、日本三大瓦のひとつにも数えられています。今回の経営統合は、石州瓦業界で最大手の江津市の「丸惣」と子会社の「石央セラミックス」に、業界2番手で大田市の「シバオ」が加わります。 「丸惣」と「シバオ」は業界を代表するメーカーで、石州瓦の出荷総数の9割以上を占めていますが、出荷量は年々減少しています。 「シバオ」は2022年12月の火事で生産設備を失いました。この火事以降、製品が足りない「シバオ」に、主に「丸惣」が製品を融通したことをきっかけに、長年の競合関係から脱却して急接近したといいます。2社では、経営統合のメドを2024年12月末に置いて、今後具体的な協議を進め、雇用の維持とともに伝統産業の拠点を守っていきたいとしています。
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