太陽光発電システム完成 初期費用ゼロのPPAモデル 「新見モデル」2期目/岡山・津山市
ガットは、ゼロカーボンシティを目指している新見市と包括連携協定を締結。第3期目は「医療機関」や「介護施設」などのヘルスケア分野へPPAの太陽光発電システム導入を検討している。同社は新見市との取り組みを、防災や暮らしの質の向上といった地域課題解決と脱炭素を同時に実現するモデルケースとして、他の自治体での採用を目指したい考え。
プロジェクト責任者の廣瀬吉嗣取締役は「新見市様とは令和4年度からゼロカーボン実現に向けた連携協定を締結し、エネルギーの地産地消を目指してきた。2期目となる今回の事業は蓄電池の有効活用をテーマに、岡山県に蓄電池工場を持つパワーエックス社の協力を得て、太陽光発電の余剰電力を蓄電池にため夜間に供給するほか、EV急速充電サービスにも活用する全国初の試みにもチャレンジした。ライフラインなどの24時間電力を消費する施設では、蓄電池の導入効果は極めて大きい。中小規模の上下水道施設は全国どこの自治体にもあるため、今回の事業をPPAライフラインモデルとして多くの自治体へ展開したい」と話している。
津山朝日新聞社