桂文珍が夏恒例独演会PR 芸歴55年のモチベーションは「落語に恋。新ネタは新しい恋人のトキメキ」
落語家の桂文珍が16日、大阪市内で、毎夏恒例の「吉例88 第四十二回 桂文珍独演会」(8月8日、なんば グランド花月)のPR会見を行った。 今年は芸歴55周年記念。ゲストに柳家三三が出演する。自身の55周年と「三三」を足して「88になる。これ、昨日思いつきました」と、してやったりの表情。55年続けて来られたモチベーションとして「趣味を維持するために働かないといけない。新しいのも古いのも含めて落語に恋している感じ。新しいネタに出合うと、新しい恋人が見つかったときめきがある。それがウケてもウケなくてもかわいい」と明かした。 今年は3席を披露予定。1本は新作で、共生や多様性をテーマにしたものを制作している。古典は「雁風呂」を予定しており、選んだ理由については「私の実家の庭によく枝が落ちているんです。嵐でもないのに。サギが巣を作るのに一生懸命加えているんですけど、欲張ってくちばしが耐えられないようになってボロボロ落とす。このサギすごいなって。世の中には大きなサギ(詐欺)を働く人も多くなって…」と、中身をより分かりやすく、また入りやすいように作り直して披露するという。もう1席は「最後は一番手慣れたものを、皆さんに軽く楽しく笑っていただけるように構成を考えています」とアピールした。
報知新聞社