「ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化」が2月16日に発売。作品のアイヌ語・アイヌ文化の監修を行った中川裕氏による解説本。アイヌ文化のほか、ニヴフやウイルタなどに関するコラムも充実
漫画『ゴールデンカムイ』のアイヌ語・アイヌ文化の監修を担当した中川裕氏による解説本「ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化」が、集英社新書より2月16日に発売される。 本書は、2019年に出版された「アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」」に続く公式解説本シリーズの完結編となる。 今回は作者・野田サトル先生による緻密で美麗な「絵」に注目。細部までこだわって描かれた絵をふんだんに用いて、アイヌ文化の基本的知識をわかりやすく紹介するとともに、作品の裏側の設定などに深く踏み込んでいく内容となっている。 また、北方少数民族ニヴフやウイルタ、樺太アイヌ、ロシアといったテーマで監修協力を行った豪華執筆陣によるコラムも掲載。さらに、原作者・野田サトル先生による取材裏話も収録するなど、充実した内容の解説書となっている。 本書の主な内容は以下のとおり。 ・人間に災いをもたらす「黄金のカムイ」は実在するのか? ・ストゥ(制裁棒)には「素振り練習」があった!? ・アイヌ語では「トイレに行く」をどう言うか ・完結記念! アイヌの全キャラクターの名前の由来を解説 ・アシリパのコタン(村)はどこにあったのか ・「ソフィア・ゴールデンハンド」のモデルとなった2人の女性 ・樺太アイヌと北方少数民族ニヴフ、ウイルタの基礎知識 ・気づかない人も多数!? あの1コマに隠された背景知識 ・監修者直伝! 作中のアイヌ語せりふ徹底解説 ・創作秘話! 野田サトル先生が取材したシカ猟の一部始終とは (集英社公式より引用) 本書の推薦文として、野田サトル先生は「アイヌ文化は、まだまだ私の知らない面白いネタの宝庫だと本書を読んで知った。連載中にもっと中川先生からお話を引き出しておけば良かった。」とコメント。東京大学史料編纂所教授で、『逃げ上手の若君』の監修を担当した本郷和人氏は「文字通りカムイたちと共に暮らすアイヌの人々の生活と歴史が、重厚に描かれている。実に多くのことを知り、考えることができる一冊。ひとりの研究者の人生そのもの、みごとな仕事だ。」とコメントしている。 原作漫画やアニメだけでなく、現在上映中の実写版映画『ゴールデンカムイ』のガイドブックにもなる解説書。作品のアイヌ文化に興味を抱いた方や、より作品への理解を深めたいと思っている方は、ぜひ本書を手に取ってほしい。
電ファミニコゲーマー:Grezzz
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